社用車BIK税計算ツールとは?
この計算ツールは英国(イギリス)の制度を対象としています。勤務先から私的にも使える車を支給されている場合、英国歳入関税庁(HMRC)はこれを課税対象の「現物給与(Benefit in Kind、略してBIK)」とみなします。本ツールでは、その給与に対して年間・月間でどれだけの所得税がかかるかを試算します。計算は、課税対象となる給与額が「車のP11D価格 × 該当するCO₂割合」で求められるという、HMRCの標準的な方式に基づいています。※日本には同種の社用車課税制度はありませんが、海外駐在や英国勤務の方の参考にご利用ください。
使い方
次の3つの数値を入力してください。
P11Dリスト価格 ― 消費税(VAT)、配送費、ほとんどの工場オプションを含むメーカー希望小売価格のこと(ただし自動車税や初回登録手数料は除く)。CO₂/BIK割合 ― 車のCO₂排出量と燃料の種類に応じてHMRCが公表する「該当割合」で、0%~37%の範囲です。電気自動車は最も低い水準にあり、排出量の多いガソリン車・ディーゼル車は37%に近づきます。所得税率 ― あなたの最も高い限界税率で、基本税率20%・高率40%・追加税率45%のいずれかです。
計算式の解説
まず課税対象となる給与額を計算します。$$\text{BIK} = \text{P11D} \times \frac{\text{CO}_2\,\%}{100}$$。これがこの優遇(車の支給)の現金換算価値です。税額は、この給与額にあなたの限界税率を掛けるだけで求められます。$$\text{税額} = \text{BIK} \times \frac{\text{税率}\,\%}{100}$$。月額は年間税額を12で割って算出します。
計算例
P11D価格が£30,000、CO₂割合が25%の車の場合、課税対象となる給与額は $$\pounds 30{,}000 \times 0.25 = \pounds 7{,}500$$ です。高率(40%)の納税者なら $$\pounds 7{,}500 \times 0.40 = \pounds 3{,}000 \text{/年}$$ つまり月額£250を支払うことになります。
よくある質問
CO₂割合はどこで確認できますか? HMRCはCO₂区分と燃料の種類ごとに、現物給与の割合を一覧表として毎年公表しています。お乗りの車の公式CO₂数値は、登録証(V5C)やメーカーの情報で確認できます。
燃料分の給与も含まれますか? いいえ。勤務先が私的利用分の燃料代も負担している場合は、別途「燃料給与課税(fuel-benefit charge)」が適用されますが、本ツールには含まれていません。
電気自動車は税負担が安くなりますか? はい。完全な電気自動車は該当割合が非常に低いため、課税対象の給与額もそれにかかる税額も、同等のガソリン車・ディーゼル車に比べて大幅に低くなります。