粗タンパク質計算ツールとは?
この粗タンパク質計算ツールは、測定した窒素含有率(%)を粗タンパク質率(%)へと換算するためのものです。タンパク質に含まれる窒素の割合はほぼ一定(およそ16%)であるため、分析機関では一般にケルダール法やデュマ法で窒素量を測定し、それに換算係数を掛けてタンパク質量を推定します。汎用的に用いられる係数が6.25(16%の逆数)です。
使い方
試料の窒素含有量を%で入力し、換算係数を選びます。一般的な推定であれば係数は6.25のままで構いません。品目に応じて、小麦なら5.70、乳製品なら6.38、米なら5.95といった専用の値を使うこともできます。入力すると、粗タンパク質率がその場で表示されます。
計算式の解説
計算式はとてもシンプルです。
$$\text{粗タンパク質(%)} = \text{窒素(%)} \times \text{換算係数}$$
係数6.25は、タンパク質の窒素含有率を16%と仮定した値です(\(1 \div 0.16 = 6.25\))。「粗(crude)」タンパク質とは、全窒素量から推定した値であり、タンパク質以外に由来する窒素(非タンパク態窒素)も含まれることを意味します。そのため、タンパク質を直接測定した値ではなく、あくまで概算値となります。
計算例
ある飼料試料の窒素含有量が2.5%であったとします。標準的な係数6.25を用いると、次のようになります。
$$\text{粗タンパク質(%)} = 2.5 \times 6.25 = \mathbf{15.625\%}$$
つまり、この飼料には約15.6%の粗タンパク質が含まれていると推定できます。
よくある質問
なぜ係数は6.25なのですか? ほとんどのタンパク質は質量比でおよそ16%の窒素を含んでおり、1を0.16で割ると6.25になるためです。
常に6.25を使ってよいのですか? いいえ。食品ごとにアミノ酸組成が異なります。小麦は5.70、乳製品は6.38を用い、多くの規格では現在も標準値として6.25が使われています。
粗タンパク質と真のタンパク質は同じですか? 厳密には異なります。粗タンパク質には非タンパク態窒素も含まれるため、真のタンパク質量よりわずかに高めに見積もられます。