希釈倍率とは?
希釈倍率(DF:Dilution Factor)とは、試料を何倍に薄めたかを表す値です。一定量の試料を取り、そこに希釈液(溶媒、バッファー、水など)を加えたとき、希釈倍率は「希釈後の総量」を「元の試料量」で割った比で求められます。DFが10であれば試料を10倍に希釈したことを意味し、しばしば「1:10」と表記されます。
この計算ツールの使い方
分取した試料の量(ピペットで取った量)と、加えた希釈液の量を入力してください。2つの量は必ず同じ単位(mL、µL、L など)でそろえます。本ツールは希釈倍率に加えて、混合後の総量も表示します。結果は「比」なので、単位そのものは打ち消し合い、単位がそろってさえいれば問題ありません。
計算式の解説
希釈倍率は次の式で求めます。
$$\text{DF} = \frac{\text{V}_{\text{試料}} + \text{V}_{\text{希釈液}}}{\text{V}_{\text{試料}}}$$
分子は混合後の総量、分母は元の試料量です。希釈後の濃度を知りたい場合は、元の濃度を希釈倍率で割ります。
計算例
たとえば、菌培養液 1 mL を培地(ブロス)9 mL に加えるとします。総量は $$1 + 9 = 10 \text{ mL}$$ です。希釈倍率は $$10 \div 1 = 10$$ となり、「1:10 希釈」と表記されます。元の濃度が \(10^8\) cells/mL だった場合、希釈後の試料は \(10^7\) cells/mL になります。
よくある質問
希釈倍率と希釈比は同じものですか? 密接に関連しています。希釈倍率10は「1:10 希釈」(試料1に対し希釈液9、合計10)に対応します。
単位は何を使ってもよいですか? 両方の量が同じ単位であれば問題ありません。希釈倍率は無次元(単位なし)の値です。
最終濃度はどう求めますか? 元の濃度を希釈倍率で割ります。\(\text{C}_{\text{最終}} = \text{C}_{\text{初期}} \div \text{DF}\)。