メタボリックシンドローム判定ツールとは?
このツールは、世界的に広く使われているNCEP ATP III(米国コレステロール教育プログラム 成人治療パネル第3次報告)によるメタボリックシンドロームの定義を採用しています。メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満・脂質異常・高血圧・高血糖といった複数の状態が重なり合うことで、心臓病・脳卒中・2型糖尿病のリスクを高める病態の総称です。5項目のうち3項目以上に該当すると、メタボリックシンドロームと判定されます。なお、このツールが用いる基準値は米国・臨床現場で一般的に使われる数値であり、日本の特定健診(いわゆる「メタボ健診」)の基準とは腹囲のカットオフなどが異なる点にご注意ください。本ツールはあくまで学習・参考目的であり、医師の診断に代わるものではありません。
$$\text{Positive if } \sum_{i=1}^{5} \text{criterion}_i \geq 3$$5つの判定項目
各項目に該当すると1点としてカウントされます。
1. 腹囲:男性 > 102 cm/女性 > 88 cm
2. 中性脂肪(トリグリセリド):≥ 150 mg/dL
3. HDLコレステロール:男性 < 40 mg/dL/女性 < 50 mg/dL
4. 血圧:収縮期 ≥ 130 mmHg または 拡張期 ≥ 85 mmHg
5. 空腹時血糖:≥ 100 mg/dL
使い方
まず性別を選択します(性別によって腹囲とHDLのカットオフ値が変わります)。次に、腹囲・中性脂肪・HDL・収縮期血圧・拡張期血圧・空腹時血糖の数値を入力してください。計算ツールが該当する項目を自動的に判定して合計点を算出し、3項目以上に達しているかどうかを表示します。
計算例
腹囲100 cm、中性脂肪160、HDL 38、血圧135/88、血糖105の男性を例に見てみましょう。腹囲100 cmは102 cm超ではない(非該当)。中性脂肪160は150以上(該当)。HDL 38は40未満(該当)。血圧135は130以上(該当)。血糖105は100以上(該当)。よって5項目中4項目が該当し、3項目以上を満たすため、メタボリックシンドローム陽性と判定されます。
$$n = 0 + 1 + 1 + 1 + 1 = 4 \geq 3$$
よくある質問
単位は重要ですか? はい。このツールでは脂質・血糖はmg/dL、腹囲はcmを使用します。mmol/Lを使用している場合は、先にmg/dLへ換算してください(血糖は\(\times 18\)、中性脂肪は\(\times 88.5\)、コレステロールは\(\times 38.67\))。
なぜ性別によって基準が違うのですか? 健康的とされる腹囲やHDLの範囲は男女で異なるため、ATP III基準では性別ごとに別々のカットオフ値が設定されています。
服薬している場合はどう扱いますか? 正式な定義では、高血圧・低HDL・高血糖に対する治療を受けていること自体が、その項目を満たすものとみなされます。ただしこのツールは入力された測定値のみで判定するため、現在の状態を反映した数値を入力してください。