体感温度とは
体感温度とは、湿度や風の影響を加味したうえで、人が実際にどれくらい暑さ・寒さを感じるかを数値で表したものです。湿度が高いと汗が蒸発しにくくなるため、同じ気温でもより暑く感じられます。一方、風が吹くと体表の熱が運び去られ、実際の気温より涼しく(寒く)感じられます。この計算ツールは「改良ミスナール式」を採用しています。これは気象分野で広く使われる汎用の計算式(香港天文台の Reprint r444 で広く知られています)で、気温・相対湿度・風速を一つの数値にまとめて体感温度を算出します。特定の国に限定されたものではなく、世界中どこでも同じように利用できます。
使い方
3つの値を入力します。気温(摂氏℃)、相対湿度(0〜100の%)、そして風速(m/s)です。「計算」を押すと、体感温度が摂氏℃で表示されます。データが別の単位の場合は、あらかじめ換算してください。風速は km/h なら 0.27778、mph なら 0.44704、ノットなら 0.51444 を掛けると m/s になります。華氏(℉)から摂氏(℃)への換算は \((F-32)\times 5/9\) です。
計算式の解説
まず、風に関する中間項 \(A\) を求めます。
$$A = 1.76 + 1.4\,v^{0.75}$$次に体感温度を
$$T_m = 37 - \frac{37 - t}{0.68 - 0.0014h + \frac{1}{A}} - 0.29t\left(1 - \frac{h}{100}\right)$$で計算します。湿度 \(h\) は式中に2回登場します。1回はそのまま \(0.0014h\) として、もう1回は最後の項で \(h/100\) として使われる点に注意してください。風速 \(v\) は負の値をとらないため、\(A\) は常に 1.76 以上となり、\(1/A\) は有限の値になります。したがってゼロ割りが起こることはありません。
計算例
\(t = 20\)℃、\(h = 30\)%、\(v = 10\) m/s の場合:
$$A = 1.76 + 1.4 \times 10^{0.75} = 1.76 + 7.8728 = 9.6328$$となり、\(1/A = 0.10381\) です。分母は \(0.68 - 0.042 + 0.10381 = 0.74181\)。よって \((37 - 20)/0.74181 = 22.917\)、最後の項は \(0.29 \times 20 \times 0.7 = 4.06\) となります。したがって
$$T_m = 37 - 22.917 - 4.06 \approx 10.0\ \text{℃}$$です。
よくある質問(FAQ)
晴れた日に感じる暑さより、計算結果が低く出るのはなぜ? これは「日陰」での体感温度を表したものです。直射日光(日射)の影響は考慮していないため、強い日差しの下では実際の体感はこれより高くなることがあります。
風速が0のときはどうなる? 問題ありません。\(v = 0\) のときは \(A = 1.76\) となり、式はそのまま有限の値を返します。
どの国でも使える? はい。改良ミスナール式は物理に基づく汎用の関係式であり、特定の国や地域の制度に依存しません。