空走距離とは?
空走距離とは、ドライバーが危険を察知してから実際にブレーキを踏み始めるまでの「反応時間」の間に、車が進んでしまう距離のことです。この間、車はそれまでの速度のまま走り続けるため、ほんの一瞬でも意外なほど長い距離を移動してしまいます。本ツールは、入力した速度と反応時間からこの空走距離を計算します。ここで求められるのはあくまで反応している間の距離だけで、実際の停止距離には、ブレーキが効き始めてから止まるまでの「制動距離」も加わる点にご注意ください。
使い方
まず速度を入力し、単位(km/h・mph・m/s)を選びます。次に反応時間を秒単位で入力してください。意識がはっきりしているドライバーの平均的な反応時間は、おおむね1.0〜1.5秒とされており、よそ見をしていたり疲れていたりすると、これより長くなります。ツールは速度をメートル毎秒(m/s)に換算し、反応時間を掛け合わせて、空走距離をメートルとフィートの両方で表示します。
計算式の解説
関係はとてもシンプルで、距離=速度×時間、すなわち
$$d = v \times t_{\text{反応}}$$です。計算には単位をそろえる必要があるため、ツールはまず速度をメートル毎秒に換算します(km/hは3.6で割る、mphは0.44704を掛ける)。その値に反応時間(秒)を掛けることで、距離がメートルで求められます。
計算例
例えば、時速100km/hで走行中、反応時間が1.5秒だったとします。まず換算すると、
$$100 \div 3.6 = 27.78 \text{ m/s}$$次にこれを掛けると、
$$27.78 \times 1.5 \approx 41.67 \text{ メートル}$$つまり、ブレーキに足をかけるよりも前に、約42メートル(およそ137フィート)も進んでしまう計算になります。
よくある質問
これは制動距離も含まれていますか? いいえ。求められるのは反応している間に進む「空走距離(認知の距離)」のみです。総停止距離は、これに制動距離を加えたもので、制動距離は減速度や路面状況によって変わります。
反応時間はどれくらいで設定すればいい? 意識がはっきりしているドライバーなら1.0〜1.5秒程度。疲労・よそ見・飲酒などの状態では2秒以上を見込んでおきましょう。
なぜ速度がそれほど大きく影響するの? 距離は速度に正比例するためです。同じ反応時間でも、速度が2倍になれば空走距離も2倍になります。