この計算ツールでできること
十種競技(デカスロン)は、オリンピックや世界陸上競技選手権大会でも採用されているWorld Athletics(旧IAAF)のルールに基づく、男子の混成競技です。選手の順位は、タイムや距離といった生の記録だけで決まるのではなく、各記録を公式の採点表で点数に換算し、10種目分の合計点で競われます。本ツールはまさにその計算を行うものです。10種目それぞれの記録を入力すると、各種目の点数と合計得点をすぐに表示します。
入力する10種目
本ツールは公式の十種競技プログラムに合わせて、トラック種目とフィールド種目に分かれています。
- トラック種目(タイムが小さいほど高得点):100m、400m、110mハードル、1500m — いずれも秒単位で入力します。
- フィールド種目(記録が大きいほど高得点):走幅跳、砲丸投、走高跳、円盤投、棒高跳、やり投 — いずれもメートル単位で入力します。
走幅跳および跳躍系の種目は、採点時に内部でメートルからセンチメートルへ換算されます。公式採点表では、これらの種目にセンチメートル単位の係数が用いられているためです。
採点の計算式
World Athleticsでは、2種類のべき乗の計算式が使われています。
- トラック種目:得点 = $$\left\lfloor A\,(B - P)^{C} \right\rfloor$$ Pはタイムです。タイムが速い(小さい)ほど高得点になります。
- フィールド種目:得点 = $$\left\lfloor A\,(P - B)^{C} \right\rfloor$$ Pは距離や高さです。記録が大きいほど高得点になります。
A・B・Cは種目ごとに定められた定数です。例えば100mでは\(A = 25.4347\)、\(B = 18\)、\(C = 1.81\)、走幅跳では\(A = 0.14354\)、\(B = 220\)(cm)、\(C = 1.40\)が用いられます。
計算例
100mを10.5秒で走ったとします。計算は次のとおりです。
$$\left\lfloor 25.4347 \times (18 - 10.5)^{1.81} \right\rfloor = \left\lfloor 25.4347 \times 7.5^{1.81} \right\rfloor \approx \left\lfloor 25.4347 \times 41.6 \right\rfloor \approx \textbf{1058点}$$
走幅跳で7.50m(750cm)を跳んだ場合:$$\left\lfloor 0.14354 \times (750 - 220)^{1.40} \right\rfloor \approx \textbf{938点}$$ これを10種目すべてで繰り返し、合計すれば最終的な十種競技の得点が求められます。
よくある質問
十種競技で良い得点とはどのくらいですか? おおむね8,000点で国内トップクラス、8,500点以上で世界レベル、世界記録は9,000点を超えています。
タイムは良いのに点数が低いのはなぜですか? トラック種目では\((B - P)\)が用いられているためです。タイムが小さいほどこの値は大きくなるため、タイムが速くなるにつれて点数も上がります。
公式大会の結果と一致しますか? はい。本ツールはWorld Athleticsと同じ係数、同じfloor(切り捨て)ルールを用いているため、得点は公式採点表と一致します。