デグリーデー(度日)とは?
デグリーデー(度日)とは、外気温があらかじめ決めた基準温度(一般に65°Fまたは18°C)からどれだけ離れていたか、そしてそれがどのくらいの期間続いたかを表す指標です。建物のエネルギー需要を見積もるための、シンプルで広く使われている目安として知られています。暖房デグリーデー(HDD)は寒い日にどれだけ暖房が必要かを、冷房デグリーデー(CDD)は暑い日にどれだけ冷房が必要かを表します。電力・ガス会社、設備エンジニア、エネルギー分析の担当者は、気象条件の違いを補正してエネルギー使用量を比較したり、空調設備(HVAC)の容量を決めたりする際にこの指標を活用しています。なお、65°Fや18°Cといった基準は欧米で標準的に使われている値で、日本国内の制度や基準とは異なる点にご注意ください。
この計算ツールの使い方
その日の最高気温と最低気温を入力し、基準温度を選び、合計したい日数を設定します。ツールが平均気温を求め、1日あたりのHDDとCDDを計算したうえで、日数を掛け合わせて期間合計を算出します。温度の単位はお好みのもので構いませんが、すべての入力を同じ単位でそろえてください(米国では65°F、メートル法では18°Cが一般的な基準です)。
計算式の解説
まず1日の平均気温を求めます。$$T_{avg} = \frac{T_{high} + T_{low}}{2}$$ 続いて $$\text{HDD} = \max\!\left(0,\; T_{base} - T_{avg}\right)$$ $$\text{CDD} = \max\!\left(0,\; T_{avg} - T_{base}\right)$$ となります。この \(\max(0, \ldots)\) によって、1日のデグリーデーがマイナスになることはありません。つまり、ある1日は「暖房の日」か「冷房の日」のどちらか(または、平均気温が基準温度と一致する場合はどちらでもない日)になります。算出した1日あたりの値に日数を掛けると、期間全体の合計が得られます。
計算例
たとえば最高気温75°、最低気温55°、基準温度65°の日を考えてみましょう。平均気温は $$\frac{75 + 55}{2} = 65°$$ です。平均が基準温度と等しいため、この日のHDDもCDDも0になります。次に、もっと寒い日を見てみましょう。最高気温50°、最低気温30°、基準温度65°の場合、平均気温は40°となり、\(\text{HDD} = 65 - 40 = 25\)、\(\text{CDD} = 0\) です。このような日が7日間続けば、HDDの合計は175になります。
よくある質問
基準温度はどの値を使えばよいですか? 伝統的な標準は65°F(18.3°C)です。これは、外気温がこの程度であれば建物に暖房も冷房も不要だという考え方に基づいています。分析によっては60°Fや18°Cが使われることもあります。
1日がHDDとCDDの両方に数えられることはありますか? ありません。1日の平均気温を用いる方式では、その日はHDDかCDDのどちらか一方(またはどちらでもない)にしか寄与せず、同時に両方になることはありません。
なぜ最高気温と最低気温を平均するのですか? これが最もシンプルな標準的手法だからです。より精密な方法では1時間ごとの気温を積分しますが、最高・最低気温の平均をとる方式は実務で広く使われている一般的なアプローチです。