この計算ツールでできること
本ツールは、財務諸表分析でよく使われる効率性指標(回転率)をまとめて計算します。各回転率は、損益計算書の売上高を貸借対照表の各項目で割ったもので、その資産が一定期間に何回「回転」して売上を生み出しているかを示します。回転率が高いほど、原則として資産を効率よく活用していると判断できます。計算は会計上の普遍的な考え方に基づき、通貨に依存しません。なお、優良・標準・危険の基準値はあくまで一般的な目安であり、投資助言ではありません。
使い方
すべての金額を同じ単位(例:千円)で入力してください。売上高に加え、貸借対照表から5つの項目—売上債権(受取手形・売掛金)、棚卸資産、有形固定資産、純資産合計(自己資本)、総資産(負債純資産合計)—を入力します。各回転率が「回(倍)」単位で表示され、それぞれの基準帯に照らして「優良」「標準」「危険(注意)」のいずれかで評価されます。
計算式
いずれの指標も基本の形は同じで、売上高 ÷ 各資産項目です。分子と分母が同じ金額単位のため単位は相殺され、結果は単位を持たない「回転数」という純粋な数値になります。本ツールでは入力された期末の貸借対照表残高をそのまま用います(教科書によっては期首・期末残高の平均値を使う場合もあります)。
$$\text{総資産回転率} = \frac{\text{純売上高}}{\text{総資産}}$$その他の回転率も同様に計算されます。
$$\text{売上債権回転率} = \frac{\text{純売上高}}{\text{売上債権}}$$$$\text{棚卸資産回転率} = \frac{\text{純売上高}}{\text{棚卸資産}}$$$$\text{有形固定資産回転率} = \frac{\text{純売上高}}{\text{有形固定資産}}$$$$\text{自己資本回転率} = \frac{\text{純売上高}}{\text{純資産(自己資本)}}$$
計算例
売上高=1,000,000、売上債権=120,000、棚卸資産=40,000、有形固定資産=150,000、純資産=300,000、総資産=700,000の場合:総資産回転率=\(1{,}000{,}000 \div 700{,}000 = 1.43\)回(標準)、売上債権回転率=8.33、棚卸資産回転率=25.0、有形固定資産回転率=6.67、自己資本回転率=3.33となり、いずれも標準の帯に収まります。
よくある質問
回転率が高いほど良いのですか? 一般的には、資産を効率よく活用して売上につなげていることを意味します。ただし極端に高い場合は、設備投資不足など別の要因を映していることもあります。
なぜ指標が「-」で表示されることがあるのですか? 分母がゼロまたは未入力の場合、その指標は定義できないため、無限大として表示せずに省略しています。
基準値は厳格なルールですか? いいえ。これらは業種を問わない一般的な目安にすぎません。適正な範囲は業種やビジネスモデルによって大きく異なります。