この計算ツールでわかること
このツールは、一般的な脂質検査の結果から、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)、non-HDLコレステロール、そしてLH比(LDL/HDL比)を推算します。計算には、1972年にFriedewald・Levy・Fredricksonが発表したFriedewaldの式を用いています。これは、LDLを直接測定しなくても推算できる方法として、現在も最も広く使われているものです。式そのものは国を問わず通用する医学的なものですが、本ツールでは数値をmg/dLで入力する必要があります。これは日本やアメリカの脂質検査で一般的に使われている単位です。
使い方
血液検査の結果から、総コレステロール(TC)、HDLコレステロール、中性脂肪(TG)の3つの数値をmg/dL単位で入力してください。すると、推算LDL値、non-HDLコレステロール、LH比が表示されます。検査結果がmmol/Lで記載されている場合は、先に換算してください。コレステロールは「\(\text{mmol/L} \times 38.67 = \text{mg/dL}\)」、中性脂肪は「\(\text{mmol/L} \times 88.57 = \text{mg/dL}\)」です。
計算式の解説
$$\text{LDL} = \text{TC} - \text{HDL} - \frac{\text{TG}}{5}$$です。TG÷5の項はVLDLコレステロールを推定するもので、除数の「5」はmg/dL単位の場合にのみ有効です。non-HDLコレステロールは単純に「\(\text{TC} - \text{HDL}\)」で求められ、LH比はLDLをHDLで割った値です。
計算例
TC = 180、HDL = 50、TG = 60(mg/dL)の場合:$$\text{LDL} = 180 - 50 - \frac{60}{5} = 118 \text{ mg/dL}$$$$\text{Non-HDL} = 180 - 50 = 130 \text{ mg/dL}$$$$\text{LDL/HDL} = \frac{118}{50} = 2.36$$となります。
よくある質問
中性脂肪が高いとLDLが計算されないのはなぜ? Friedewaldの式は中性脂肪(TG)が400 mg/dL以上になると精度が落ちるため、その場合はLDLの推算を行いません。LDLは検査機関で直接測定する必要があります。なお、non-HDLコレステロールは引き続き表示されます。
HDLが0のときは? LH比はゼロでの除算となり計算できないため「計算不可」と表示されますが、LDLとnon-HDLは引き続き計算されます。
これは診断になりますか? いいえ。あくまで自己管理や学習を目的とした推算値です。結果については必ず医師など専門家にご相談ください。