このツールでできること
この雨水量計算ツールは、ある面に雨が降ったときに集められる水の量を概算するためのものです。入力するのは2つの数値だけ。「降雨量(mm)」と「集水面積(m²)」を入れると、集まる水の体積を立方メートル(m³)で、さらに換算したリットル(L)でも表示します。単位はメートル法(SI単位)を採用しているため、降雨量をミリメートルで表す地域ならどこでも使えます。降雨量をmm表記するのは、アメリカ(インチ表記)を除く世界のほとんどの国であり、もちろん日本もmm表記なのでそのまま利用できます。
入力項目の意味
- 降雨量(mm):降った雨の深さで、気象台や天気予報、雨量計などで報告される値です。雨量1mmとは、1m²あたり1リットルの雨が降ることを意味します。
- 集水面積(m²):雨を受ける面を真上から見たときの平面(投影)面積です。たとえば屋根の投影面積、舗装した庭、畑などが当てはまります。斜面に沿った表面積ではなく、水平に投影した面積を使ってください。
計算式
このツールは、シンプルで正確な次の関係式を使っています。
$$V = \frac{\text{降雨量 mm} \times \text{面積 m}^2}{1000}$$
1000で割るのは、ミリメートルをメートルに変換して単位を立方メートルに揃えるためです。結果をリットルで表すには、体積を1000倍します。
$$\text{リットル} = \text{体積(m}^3\text{)} \times 1000 = \text{降雨量(mm)} \times \text{面積(m}^2\text{)}$$
つまり、暗算で使える便利な目安はこうです。水のリットル数 = 降雨量(mm)× 面積(m²)。
計算例
投影面積80m²の屋根に、25mmの雨が降ったとしましょう。
- 体積 = \((25 \times 80) \div 1000 = 2000 \div 1000 =\) 2m³
- リットル = \(2 \times 1000 =\) 2000リットル
つまり、25mmのまとまった雨が一度降るだけで、この屋根から2,000リットルのタンクをいっぱいにできる計算になります。
よくある質問
ロス(損失)は考慮されますか?いいえ。表示されるのは理論上の最大値です。実際には、蒸発、跳ね返り、初期雨水の排出(ファーストフラッシュ)、雨どいからのあふれなどによって実際の集水量は減ります。現実的な数値を求めるには、結果に集水係数(流出係数)を掛けてください。状態の良い屋根なら、一般に0.8〜0.9程度が目安です。
降雨量がセンチメートルやインチしか分からない場合は?先に換算してください。1cm=10mm、1インチ=25.4mmです。換算後のミリメートルの値を入力します。
傾斜のある屋根の表面積を使うべきですか?いいえ。真上から見た水平投影面積(フットプリント)を使ってください。雨は垂直に降るため、屋根が傾いていても受け止める雨の量は増えません。