反応速度定数 計算ツールとは?
このツールは、化学反応速度論の基礎となる「アレニウスの式」を用いて、反応速度定数 \(k\) を計算します。頻度因子(前指数因子)\(A\)、活性化エネルギー \(E_a\)、絶対温度 \(T\) を入力すると、\(A\) と同じ単位で \(k\) が求められます。これは普遍的な物理化学の法則であり、特定の国や制度には依存しません。
使い方
頻度因子 \(A\)(単純な単分子反応ではおおむね \(10^{13}\) 1/s 程度が目安)、活性化エネルギー \(E_a\)(単位:J/mol)、温度 \(T\)(単位:K、ケルビン)を入力してください。計算には気体定数 \(R = 8.314 \ \text{J/(mol}\cdot\text{K)}\) を使用します。活性化エネルギーは kJ/mol ではなく J/mol で入力する点に注意してください。kJ/mol の値は、あらかじめ 1000 倍して J/mol に換算しておきましょう。
計算式の解説
アレニウスの式は次のとおりです。
$$k = A \cdot e^{-E_a / (R \cdot T)}$$指数部分はボルツマン因子と呼ばれ、反応するのに十分なエネルギーを持つ分子衝突の割合を表します。温度が上がると指数の負の値が小さくなるため、\(k\) は急激に増加します。逆に活性化エネルギーが大きいほど指数の負の値が大きくなり、反応は遅くなります。
計算例
\(A = 1\times10^{13}\) 1/s、\(E_a = 75{,}000\) J/mol、\(T = 298\) K の場合:
$$R \cdot T = 8.314 \times 298 = 2477.572 \ \text{J/mol}$$指数は
$$\frac{-75000}{2477.572} = -30.272$$となります。したがって
$$k = 10^{13} \times e^{-30.272} \approx 10^{13} \times 7.13\times10^{-14} \approx 0.713 \ \text{1/s}$$となります。
よくある質問
k の単位は何ですか? A と同じ単位です。一次反応では A と k はともに 1/s、二次反応では L/(mol·s) になります。
Ea は kJ と J のどちらで入力しますか? このツールは J/mol を前提としています。kJ/mol の値は 1000 倍して J/mol に換算してください。
わずかな温度変化がなぜそれほど影響するのですか? 温度が指数関数の中に含まれているため、わずかな上昇でも反応速度定数が数倍に跳ね上がるからです。経験則として、温度が 10 K 上がるごとに反応速度はおよそ 2 倍になると言われています。