このインフレ率計算ツールでできること
このツールは、2つの時点のあいだに物価がどれだけ上昇したかを測定し、その変化を「年平均インフレ率」に換算します。インフレは特定の国に限らず世界共通の経済概念です。そのため、消費者物価指数(CPI)の数値、財・サービスの価格、給与、あるいは特定の商品の値段など、どんな価格指標やコストでも入力できます。条件は、2つの数値が同じ通貨または同じ指数で測られていることだけです。
入力する項目は4つです。開始年、開始時の値、終了年、そして終了時の値です。ツールは、年平均(複利ベース)のインフレ率、期間全体での累計変化率(パーセント)、そして2つの時点のあいだの年数を返します。
計算式の解説
年平均インフレ率は、複利成長の公式を「率」について解く形に変形して求めます。
年平均インフレ率 = ((Pf / Pi)1/n − 1) × 100%
- Pi = 開始時の値(最初の価格)
- Pf = 終了時の値(最後の価格)
- n = 年数(終了年 − 開始年)
このツールでは、単純な累計変化率も計算します。式は ((終了時の値 − 開始時の値) / 開始時の値) × 100% です。なお、年数が0または負の場合、あるいはいずれかの値が0または負の場合は、不正な計算を避けるため、ツールは安全に0を返します。
計算例
たとえば、ある財・サービスの価格が2010年(開始年)に100(開始時の値)、2020年(終了年)に140(終了時の値)だったとします。年数は 2020 − 2010 = 10 年です。
- 累計変化率 = ((140 − 100) / 100) × 100% = 40%
- 年平均インフレ率 = ((140 / 100)1/10 − 1) × 100% = (1.40.1 − 1) × 100% ≈ 年率3.42%
つまり、物価は合計で40%上昇していますが、その結果を生み出す一定の複利成長率にならすと、毎年およそ3.42%ということになります。
よくある質問
なぜ年率は累計変化率より低くなるのですか? インフレは複利で積み重なるためです。3.42%の上昇が毎年繰り返されると、前年の高くなった水準の上にさらに上乗せされていきます。その結果、10年間の3.42%は34.2%ではなく、合計で40%に達します。
デフレ(物価下落)にも使えますか? はい、使えます。終了時の値が開始時の値より低い場合、結果はマイナスになり、平均して毎年価格が下落したことを示します。
どんなデータを入力すればよいですか? 同じ単位で比較できる数値を使ってください。一般的には、各年の公表されているCPI(消費者物価指数)の値や、同じ商品・同じ品目を2つの時点で比べた実際の価格などが適しています。