このツールでできること
「ヒジュラ暦から西暦への変換ツール」は、イスラム暦(ヒジュラ暦)の日付を、世界中で使われている西暦(グレゴリオ暦)の日付に変換します。ヒジュラ暦の日付の決め方には世界共通の唯一の方法が存在しないため、このツールでは使用する計算方式を自分で選べるようになっています。どの方式を選ぶかによって、結果が1〜2日ずれることもあります。仕組みには、多くのOSやソフトウェアライブラリでも採用されている実績豊富なICU(International Components for Unicode)のIslamicCalendarを採用しています。
入力する項目
- ヒジュラ暦の年:イスラム暦の年。例として1446など。
- ヒジュラ暦の月:12の太陰月から選びます。ムハッラム、サファル、ラビーウ・アル=アウワル、ラビーウ・アッ=サーニー、ジュマーダー・アル=ウーラー、ジュマーダー・アッ=サーニヤ、ラジャブ、シャアバーン、ラマダーン、シャウワール、ズー・アル=カイダ、ズー・アル=ヒッジャの12か月です。
- ヒジュラ暦の日:その月の日付で、1〜29または30。
- 暦の方式:以下の4つの方式から1つを選びます。
4つの暦計算方式
- ウンム・アル=クラー暦(サウジアラビア):サウジアラビアの公式な市民暦で、マッカ(メッカ)における新月を天文計算で求める方式です。本ツールの初期設定(デフォルト)です。
- 市民暦(金曜起算):紀元622年7月16日(金曜)を起算日とする、算術的な表計算方式の暦です。
- 天文暦:固定された算術表ではなく、実際の月の観測(視認)に基づく計算を用います。
- 表計算暦(木曜起算):起算日を1日前の紀元622年7月15日(木曜)とする算術暦です。
計算の仕組み
単純な計算式があるわけではありません。内部では、まずICUのIslamicCalendarを生成し、選択した計算方式を設定したうえで、入力した年・月(ムハッラム=0となる0始まりのインデックスに変換)・日を割り当てます。ICUがそのヒジュラ暦の日付に対応するユリウス通日(Julian Day Number)を算出し、それを対応する西暦の年・月・日に変換します。
具体例で見る
たとえばウンム・アル=クラー暦で1446年・ラマダーン(第9月)・1日と入力したとします。この場合、変換結果はおよそ2025年3月1日となり、その年のラマダーンの開始日にあたります。表計算暦(木曜起算)に切り替えると結果が1日早く出ることがあり、これこそ方式の選択が重要になる理由です。
よくある質問
同じヒジュラ暦の日付なのに、西暦の結果が違うのはなぜ? 各方式で月の長さの定め方が異なるためです。ウンム・アル=クラー暦と天文暦は月の動きに従うのに対し、市民暦と表計算暦は起算日の異なる固定された数学的パターンを用います。
どの方式を選べばよい? サウジアラビアの公式日付にはウンム・アル=クラー暦を使います。歴史的な変換や算術的な変換には、市民暦や表計算暦が一般的な標準として使われます。
実際に観測される日付とずれることはある? はい。多くの国では現地での月の観測(視認)によって、宗教上の日付が計算上の暦から1日ずれることがあります。