この計算ツールについて
このツールは、西暦(グレゴリオ暦またはユリウス暦)の日付をヒジュラ暦(イスラム暦)に変換します。ヒジュラ暦はイスラム圏で用いられる純粋な太陰暦で、12ヶ月で構成されます。各月は大の月(30日)と小の月(29日)が交互に並び、30年の周期のなかに11回のうるう年を設けることで、月の始まりが新月とほぼ一致するように調整されています。1ヶ月分だけを変換することも、最長1年分までの全日付をまとめて一覧にすることもできます。
使い方
まず入力する日付がグレゴリオ暦かユリウス暦かを選びます(1582年の改暦前後ではこの区別が結果に影響します)。続いて西暦の年を入力し、開始する月を指定し、変換する期間を選びます。さらに、表計算式ヒジュラ暦の方式(標準・クウェート式・ファーティマ朝式)を選択してください。結果には、初日のヒジュラ暦の日付に加えて、期間内のすべての日について曜日と変換後のヒジュラ暦の日付(月の略称・日・ヒジュラ紀元の年)を示した表が表示されます。
計算の仕組み
両方の暦は、連続した整数で日数を数える「ユリウス通日(JDN)」を介して橋渡しされます。まず西暦の日付を上記の式でJDNに変換します。$$\text{JDN} = D + \left\lfloor \frac{153m+2}{5} \right\rfloor + 365y + \left\lfloor \frac{y}{4} \right\rfloor - \left\lfloor \frac{y}{100} \right\rfloor + \left\lfloor \frac{y}{400} \right\rfloor - 32045$$ $$\text{Hijri} = f\big(\text{JDN} - 1948440\big)$$ 次に、そのJDNを閉じた数式によるアルゴリズム(クウェート式の表計算法)でイスラム暦に対応づけます。10631日からなる完結した30年周期を差し引き、残りの日数から周期内の年を割り出し、さらに計算を進めてヒジュラ暦の月と日を求めます。曜日はJDNを7で割った余りから得られます。
計算例
2001年9月11日(グレゴリオ暦)の場合:\(a = 0\)、\(y = 6801\)、\(m = 6\) となり、\(\text{JDN} = 2{,}452{,}164\) が得られます。これを表計算法で変換すると、ジュマーダー・アッサーニー(第6月)22日、ヒジュラ紀元1422年、火曜日となります。したがって答えは「Jum2 22, 1422 AH」です。
よくある質問
モスクで知らされる日付と違うのはなぜですか? これは計算(表計算式)によって求めた暦です。実際の宗教上の日付は実際の月の観測(月見)に基づいて決まるため、おおむね1日程度ずれることがあります。
ヒジュラ暦の1日はいつ始まりますか? イスラム暦の1日は前日の西暦における日没から始まります。そのため、あるヒジュラ暦の日付は、前日の日没からその日の日没までを指します。
3つの方式の違いは何ですか? 違いは、30年周期のうちどの年の最終月ズー・アル=ヒッジャに1日を追加するかという点だけです。これにより一部の変換結果がわずかにずれます。