屋根面積計算ツールとは?
屋根面積計算ツールは、勾配のある屋根の「実際の傾斜した表面積」を概算するためのツールです。建物の真上から見た平面(投影面積)ではなく、実際に屋根材が覆う斜面の広さを求めます。屋根は傾いているため、その表面積は必ず真下の地面の面積よりも大きくなります。屋根材(シングル)、下葺き材(アンダーレイメント)、金属パネルの発注量や施工の手間を見積もるうえで、この実面積を把握しておくことが欠かせません。なお、本ツールは米国式の単位(フィート)と「rise/12」表記の勾配を前提としています。日本の屋根勾配は通常「○寸勾配」やメートル法で表すため、利用の際はその点にご注意ください。
使い方
まず建物の投影面積となる長さと幅をフィート単位で入力します。次に屋根勾配を「rise(立ち上がり)」と「run(水平距離)」で入力してください。米国では勾配を「rise/12」と表記するのが一般的で、たとえば「6/12」の屋根は水平方向に12インチ進むごとに6インチ立ち上がることを意味します。計算後は、屋根の総表面積(平方フィート)、平面の投影面積、勾配係数、そしてルーフィングスクエア数(1スクエア=100平方フィート)が表示されます。
計算式の解説
投影面積は単純に「長さ × 幅」で求められます。勾配係数はピタゴラスの定理から導かれます。屋根の斜面は、底辺が「run」、高さが「rise」となる直角三角形の斜辺にあたります。この係数は
$$\sqrt{1 + \left(\dfrac{\text{rise}}{\text{run}}\right)^2}$$で表されます。投影面積にこの係数を掛けることで、平面の広さを実際の傾斜面の広さへ換算できます。たとえば12/12の屋根(45度)では係数が約1.414となり、屋根表面は投影面積よりおよそ41%広いことになります。全体の計算式は次のとおりです。
$$\text{Roof Area} = (\text{Length} \times \text{Width}) \times \sqrt{1 + \left(\dfrac{\text{rise}}{\text{run}}\right)^2}$$$$\text{Squares} = \dfrac{A}{100}$$
計算例
40フィート × 30フィートの建物で、勾配が6/12の場合を考えてみましょう。投影面積=1,200平方フィートです。勾配係数は
$$\sqrt{1 + \left(\dfrac{6}{12}\right)^2} = \sqrt{1.25} \approx 1.1180$$したがって屋根面積は
$$1{,}200 \times 1.1180 \approx 1{,}341.6 \text{ 平方フィート}$$ルーフィングスクエアに換算すると約13.4スクエアとなります。
よくある質問
軒の出(オーバーハング)は含まれますか? いいえ。最も正確な結果を得るには、軒先の出も含めて屋根が実際に覆う範囲の投影面積を入力してください。
複数の傾斜面や寄棟屋根の場合はどうすればいいですか? それぞれの面の投影面積を個別に計算し、結果を合計してください。勾配係数は各面ごとに同様に適用できます。
屋根材は何枚くらい多めに買えばよいですか? 計算で得たスクエア数に加えて、ロス・棟包み(リッジキャップ)・切断分として10〜15%ほど上乗せして用意するのが目安です。