三相電流計算ツールとは?
このツールは、平衡三相負荷に流れる線電流(アンペア)を計算します。三相システムで使われる標準的な電力の式を用い、有効電力・線間電圧・力率の関係から求めます。平衡三相交流であれば国を問わず利用でき、線間電圧は一般に400V(ヨーロッパ)または480V(北米)が代表的です。なお日本では一般的な低圧三相動力は200V(三相200V)が標準ですので、ご自身の設備に合わせて電圧値を入力してください。
使い方
負荷の有効電力をワット(W)で、線間電圧(相間電圧)を、力率(0〜1の値。モーターでは通常0.8〜0.95)を入力します。計算ツールは線電流(A)に加えて、有効電力(kW)と皮相電力(kVA)も表示します。
計算式の解説
平衡三相負荷の場合:$$I = \frac{\text{Power (W)}}{\sqrt{3} \times \text{Voltage (V)} \times \text{Power Factor}}$$。ここでPは有効電力(W)、Vは線間電圧、PFは力率、\(\sqrt{3} \approx 1.732\)です。\(\sqrt{3}\)という係数が現れるのは、三相システムの幾何学的な関係を通じて線電流が相電圧・相電流と結びついているためです。皮相電力 \(S = P / PF\) からkVAが求まり、これが変圧器や発電機の容量選定の基準となります。
計算例
400Vの三相電源につながれた10,000Wのモーターで、力率が0.9の場合:$$I = \frac{10000}{1.732 \times 400 \times 0.9} = \frac{10000}{623.5} \approx 16.04\,\text{A}$$ となります。皮相電力は \(10 / 0.9 \approx 11.11\,\text{kVA}\) です。
よくある質問
どの電圧を入力すればよいですか? 線間電圧(例:400Vや480V)を入力してください。相電圧(相-中性線間)ではありません。
WではなくkWしかわからない場合は? kWに1000を掛けてワットに換算してから入力してください。
力率はどの値を使えばよいですか? 抵抗負荷なら1.0、誘導モーターなら0.8〜0.9が一般的です。わからない場合は機器の銘板(ネームプレート)を確認しましょう。