この計算ツールでできること
WiFiカバーエリア計算ツールは、1台の無線ルーターやアクセスポイントがどれくらいの床面積をカバーできるかを試算し、自宅やオフィス全体に電波を行き渡らせるために必要な台数を割り出します。各ルーターの到達範囲を「有効範囲を半径とする円」としてモデル化するため、カバーできる面積はその円の面積として簡単に求められます。
使い方
まず、ルーターの有効範囲をメートル単位で入力します(一般的な屋内の2.4 GHzルーターは、壁を挟んでおよそ10〜20 m程度。屋外で見通しが良ければそれ以上届くこともあります)。次に、カバーしたい床面積を平方メートルで入力します。すると、ルーター1台あたりのカバー面積と、必要なルーター・アクセスポイントの台数が表示されます。台数は切り上げて計算されるので、どの隅もカバーから漏れることがありません。
計算式の解説
ルーター1台あたりのカバー面積は円の面積で求めます。$$A_{cov} = \pi r^2$$(rは到達範囲)です。必要な台数は、総面積をこのカバー面積で割り、整数に切り上げた値になります。$$N = \left\lceil \frac{A}{\pi r^2} \right\rceil$$切り上げることで、一部に隙間が残るのを防ぎ、確実に全体をカバーできます。
計算例
たとえば、到達範囲15 mのルーターで1000 m²をカバーしたいとします。ルーター1台あたりのカバー面積 \(= \pi \times 15^2 = 706.86 \text{ m}^2\)。必要な台数 \(= \left\lceil 1000 / 706.86 \right\rceil = \left\lceil 1.41 \right\rceil =\) 2。つまり、アクセスポイント2台でこの空間をカバーできる計算になります。
よくある質問
実際のカバー範囲は本当に円形ですか? いいえ。壁や床、電波干渉によって形は歪みます。これはあくまで計画の目安です。信頼性を高めるには、アクセスポイント同士のカバー範囲を少し重ねて配置しましょう。
どの到達範囲の値を入力すればよいですか? カタログ値(障害物のない屋外での最大値)ではなく、実環境を想定した控えめな数値(屋内なら10〜15 m程度が目安)を使うことをおすすめします。
複数階にも対応していますか? この計算は面積を1つの平面として扱います。複数階の建物では、各階の床面積を合計するか、フロアごとに1台のアクセスポイントを配置する計画にすると良いでしょう。