この計算ツールでわかること
このツールは日本の灯油を対象としています。北海道をはじめ家庭の暖房用として広く使われている灯油の小売価格には、実はいくつもの税金が含まれています。日本の灯油には1Lあたり2.8円の「石油石炭税+地球温暖化対策税」が課され、さらにその上に消費税(初期値10%)がかかります。これらの税率や課税のしくみは日本独自のものであり、海外の制度には当てはまりません。
使い方
税込の小売単価(円/L)、購入したリットル数、消費税率を入力してください。税抜の本体価格、石油石炭税+温暖化対策税、消費税、税金の合計、支払総額、そして価格に占める税金の割合が表示されます。
計算式の解説
小売価格は税込みなので、ここから内訳を逆算します。\(P\)=小売単価、\(F\)=2.8円/L、\(t\)=税率/100、\(L\)=リットル数とすると、1Lあたりの消費税抜き金額は \(P/(1+t)\)。この金額にはすでに2.8円の石油石炭税が含まれています(これがいわゆる日本の「タックス・オン・タックス(二重課税)」で、石油石炭税の上にさらに消費税がかかるしくみです)。したがって、1Lあたり本体価格 \(= P/(1+t) - 2.8\)、1Lあたり消費税 \(= P \times t/(1+t)\)、1Lあたり石油石炭税 \(= 2.8\)。それぞれに\(L\)を掛けると合計額になります。
$$\begin{gathered} \text{Total Tax} = \left( F + \frac{P \cdot t}{1+t} \right) \times \text{Liters} \\[1.5em] \text{where}\quad \left\{ \begin{aligned} P &= \text{Retail Unit Price (yen/L)} \\ t &= \dfrac{\text{Consumption Tax Rate (\%)}}{100} \\ F &= 2.8 \text{ yen/L (Petroleum Tax)} \end{aligned} \right. \end{gathered}$$
計算例
\(P\)=75円/L、\(L\)=18L、税率=10%(\(t = 0.10\))の場合。1Lあたり:税抜金額\(= 75/1.10 = 68.18\)円、本体\(= 65.38\)円、消費税\(= 75 - 68.18 = 6.82\)円、石油石炭税\(= 2.8\)円。18L分の合計:本体\(= 1{,}176.87\)円、石油石炭税\(= 50.4\)円、消費税\(= 122.73\)円、税金合計\(= 173.13\)円、支払総額\(= 1{,}350\)円。税金の割合\(= 173.13/1350 = 12.82\%\)。
よくある質問
灯油にもガソリンのような燃料税はかかりますか? いいえ。ガソリン(ガソリン税53.8円/L)や軽油(軽油引取税32.1円/L)と違い、灯油には1Lあたり2.8円の石油石炭税+温暖化対策税と消費税しかかかりません。
なぜ石油石炭税にまで消費税がかかるのですか? これは日本のいわゆる二重課税(タックス・オン・タックス)です。消費税の課税対象には、本体価格に加えて1Lあたり2.8円の石油石炭税も含まれています。
税率は変わることがありますか? はい。1Lあたり2.8円という税額も消費税率も法律で定められており、法改正によって変更される可能性があります。