この計算ツールでできること
対象は日本の制度のみです。このツールでは、雇用保険の「基本手当」、いわゆる失業給付金(失業手当)のおおよその金額を計算します。算出されるのは「基本手当日額」「所定給付日数」、そして受け取れる総支給額の目安です。数値は厚生労働省が定める令和7年(2025年)8月1日からの基準にもとづき、すべて日本円(円)で表示されます。対象となるのは65歳未満で障害のない方です。65歳以上の方は別制度の「高年齢求職者給付金」が一時金として支給されるため対象外となり、「就職困難者」の区分にも対応していません。
使い方
離職前6か月間の賃金総額を入力します(残業手当・通勤手当・住宅手当などは含め、賞与・退職金は除きます)。続いて、年齢区分・被保険者期間・離職理由を選択してください。給付日数は離職理由と被保険者期間によって決まり、年齢区分は基本手当日額の上限額を決定します。
計算式の解説
まず賃金日額を \(w = \dfrac{\text{賃金総額}}{180}\) で求めます。基本手当日額は、この賃金日額 \(w\) に対する給付率(賃金日額に対する手当の割合)を掛けて算出します。給付率は賃金が低いほど高く最大80%、賃金が上がるにつれて50%(60~64歳は45%)まで段階的に下がります。算出された金額は、最低額2,310円と年齢区分ごとの上限額(各区分で7,255円/8,055円/8,870円/7,623円)の範囲内に収められます。総支給額の計算式は次のとおりです。
$$\text{総支給額} = d \times N$$
計算例
賃金総額1,800,000円、30歳未満、被保険者期間5年以上10年未満、一般の受給資格者の場合。
$$w = \frac{1{,}800{,}000}{180} = 10{,}000\ \text{円/日}$$給付率は次のとおりです。
$$\text{給付率} = 0.80 - 0.30 \times \frac{4750}{7700} = 0.6149$$となり、基本手当日額 \(d = 6{,}149\) 円。一般の受給資格者で被保険者期間5年以上10年未満の場合、給付日数は90日。
$$\text{総支給額} = 6{,}149 \times 90 = 553{,}410\ \text{円}$$となります。
よくある質問
給付はいつから始まりますか?すべての方に共通して、まず7日間の「待期期間」があります。さらに自己都合で離職した方には1~3か月の「給付制限」が設けられます(2025年4月1日以降は、正当な理由のない自己都合離職について、5年間で2回までは給付制限が1か月に短縮されます)。
基本手当日額に上限があるのはなぜですか?高収入の方は年齢区分ごとの日額上限が適用されるため、実質的な給付率が50%を下回ることがあります。
この計算結果は公式なものですか?いいえ。厚生労働省が公表する数値にもとづいた、あくまで目安としての試算です。実際の支給額はお住まいの地域のハローワークが決定します。