酸素化指数(OI)とは?
酸素化指数(Oxygenation Index:OI)は、人工呼吸管理を受ける重症患者において、低酸素血症性呼吸不全の重症度を評価するための臨床指標です。単純なP/F比(PaO₂/FiO₂比)とは異なり、OIは人工呼吸器が加える平均気道内圧(MAP)を計算に取り込むため、一定の酸素化を得るためにどれだけの呼吸補助が必要かを反映します。新生児・小児集中治療領域で広く用いられており、体外式膜型人工肺(ECMO)の導入を判断する際の重要な基準にもなっています。
計算式
$$\text{OI} = \frac{\text{FiO}_2\text{ (\%)} \times \text{MAP (cmH}_2\text{O)} \times 100}{\text{PaO}_2\text{ (mmHg)}}$$ ここでFiO₂は吸入酸素濃度(本ツールではパーセントで入力し、内部で小数の割合に変換します)、MAPはcmH₂O単位の平均気道内圧、PaO₂はmmHg単位の動脈血酸素分圧です。気道内圧が高いほど、また酸素分圧が低いほど値は大きくなるため、OIが高いほど酸素化が悪いことを意味します。
使い方
FiO₂をパーセント(21〜100)で、人工呼吸器に表示される平均気道内圧をcmH₂Oで、直近の血液ガス分析による動脈血PaO₂をmmHgで入力してください。計算ツールがFiO₂を小数の割合に変換し、OIを即座に表示します。
計算例
FiO₂ 60%(0.60)、MAP 15 cmH₂O、PaO₂ 80 mmHgの患者の場合:$$\text{OI} = \frac{0.60 \times 15 \times 100}{80} = \frac{900}{80} = 11.25$$ となります。おおよその目安として、OIが8未満は軽症、8〜25は中等症〜重症、25〜40を超える値はECMOなどの高度な呼吸補助を検討する閾値としてしばしば用いられます。
よくある質問
FiO₂はパーセントと小数のどちらで入力しますか? パーセントで入力してください(例:60)。本ツールが計算式で用いる小数0.60に自動変換します。
結果の単位は何ですか? OIは無次元(単位なし)です。値が大きいほど酸素化障害が重いことを示します。
臨床的判断の代わりになりますか? いいえ。OIは多くの評価ツールの一つにすぎません。必ず患者全体の臨床像や各施設のプロトコルと併せて解釈してください。