このツールでできること
このツールは、2つの多項式の商 \(f(x) = \dfrac{a\,x^{n} + \cdots}{b\,x^{m} + \cdots}\) で表される有理関数の漸近線を求めます。標準的な「次数比較ルール」を用いて水平漸近線を導き出すとともに、分母をゼロにする値から垂直漸近線を見つけるお手伝いをします。
使い方
分子の最高次係数と次数(\(a\) と \(n\))、そして分母の最高次係数と次数(\(b\) と \(m\))を入力してください。ツールが2つの次数を比較し、水平漸近線を判定します。分母がゼロになる実数値がすでに分かっている場合は、任意入力の「根」欄に入力すると、垂直漸近線 \(x = \text{値}\) を確認できます。
計算式の解説
有理関数の「無限遠での振る舞い」は、最高次の項だけで決まります。分子の次数が分母の次数より小さいとき、関数の値はゼロに近づいていくため、水平漸近線は $$\text{HA: } y = 0 \qquad\left(n < m\right);\quad \text{VA: } x = \text{root}$$ です。次数が等しいときは、最高次係数の比に収束するので、水平漸近線は $$\text{HA: } y = \frac{a}{b} \qquad\left(n = m\right);\quad \text{VA: } x = \text{root}$$ になります。分子の次数のほうが大きいときは、関数は限りなく増大するため水平漸近線は存在しません $$\text{No HA} \qquad\left(n > m\right);\quad \text{VA: } x = \text{root}$$ (代わりに斜め漸近線や多項式漸近線が現れることがあります)。垂直漸近線は、分子がゼロでないまま分母がゼロになる \(x\) の値に現れます。
計算例
\(f(x) = \dfrac{2x + 3}{x^2 - 1}\) を考えてみましょう。分子の次数は 1、分母の次数は 2 なので \(n < m\) となり、水平漸近線は \(y = 0\) です。分母は \((x - 1)(x + 1)\) と因数分解でき、\(x = 1\) と \(x = -1\) に垂直漸近線が現れます。\(a = 2\)、\(n = 1\)、\(b = 1\)、\(m = 2\)、根 \(= 1\) と入力すると、水平漸近線 \(y = 0\) と \(x = 1\) の垂直漸近線が確認できます。
よくある質問
有理関数は水平漸近線を横切ることがありますか? はい、あります。水平漸近線は \(x\) が ±無限大に近づくときの振る舞いを表すものなので、有限の \(x\) ではグラフがそれを横切ることもあります。
分子と分母の次数がちょうど1だけ違う場合は? その場合、水平漸近線は存在しませんが、斜め漸近線(傾きのある漸近線)が現れます。多項式の割り算(筆算)で求められます。
なぜ垂直漸近線のために根を入力するのですか? 分母の根を求めるには多項式の方程式を解く必要がありますが、この軽量ツールは自動では計算しません。すでに分かっている根を入力していただくことで、垂直漸近線を直接表示できる仕組みになっています。