在庫回転日数(DIO)とは?
在庫回転日数(Days Inventory Outstanding:DIO)は、在庫販売日数(Days Sales of Inventory:DSI)とも呼ばれ、企業が在庫を販売するまで平均で何日間保有しているかを示す指標です。運転資本管理における重要な効率性指標であり、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(現金循環化日数)を構成する要素でもあります。DIOが小さいほど在庫が早く売れて資金が手元に戻りやすいことを意味し、逆にDIOが大きい場合は過剰在庫や売れ行きの鈍い商品を抱えているサインとなることがあります。
この計算ツールの使い方
平均在庫額(通常は対象期間の期首在庫と期末在庫の平均値)、売上原価(COGS)、対象期間の日数を入力してください。1年なら365、四半期なら90、1か月なら30を使います。計算ツールはDIO(日数)に加えて、在庫回転率も算出します。
計算式の解説
$$\text{DIO} = \frac{\text{平均在庫}}{\text{売上原価}} \times \text{日数}$$ 在庫と売上原価の比率は、1年分の販売量のうちどれだけの在庫を保有しているかを表します。これに期間の日数を掛けることで、その割合を「日数」に換算できます。在庫回転率はこれと逆の関係にあり、売上原価 ÷ 平均在庫で計算し、対象期間に在庫が何回入れ替わるかを示します。
計算例
たとえば平均在庫が50,000ドル、売上原価が365,000ドル、対象期間が365日だとします。$$\text{DIO} = \frac{50{,}000}{365{,}000} \times 365 = 50 \text{日}$$ これは、その企業が在庫を売り切るまでに平均で約50日かかることを意味します。また在庫回転率は \(365{,}000 \div 50{,}000 = 7.3\) 回/年となります。
よくある質問(FAQ)
DIOはどのくらいが良いのですか? 業種によって大きく異なります。スーパーマーケットやファストファッション小売はDIOを低く(数日〜数週間)抑えるのが目標ですが、重機械などでは数か月に及ぶこともあります。同業他社や自社の過去推移と比較して評価しましょう。
平均在庫と期末在庫のどちらを使うべきですか? 平均在庫(\((\text{期首}+\text{期末}) \div 2\))は季節変動をならせるため一般的に推奨されます。ただし、おおよその目安をすばやく知りたい場合は期末在庫を使っても問題ありません。
DIOはキャッシュ・コンバージョン・サイクルとどう関係しますか? キャッシュ・コンバージョン・サイクル = DIO + 売上債権回転日数(DSO)- 仕入債務回転日数(DPO)。DIOはこのサイクルにおける在庫部分にあたります。