LTV:CAC比率とは?
LTV:CAC比率とは、1人の顧客が取引期間全体を通じてもたらす利益の合計(顧客生涯価値=LTV)と、その顧客を獲得するために要したコスト(顧客獲得コスト=CAC)を比較した指標です。SaaSやサブスクリプション型のビジネスでは、成長エンジンが利益を生み持続可能かどうかを示すため、最も重視される指標の一つとされています。一般的には「3:1」が理想的なバランスとされ、獲得に1ドル投じるごとに生涯価値で3ドルが返ってくる状態を意味します。
この計算ツールの使い方
顧客あたりの平均LTVと平均CACを入力してください。本ツールはLTVをCACで割って比率を算出し、CACがLTVに占める割合(%)を表示したうえで、業界の目標水準と照らし合わせて評価します。数値は条件をそろえることが大切で、LTVとCACは同じ顧客コホート・同じ期間を基準にしてください。
計算式の解説
$$\text{LTV:CAC Ratio} = \frac{\text{LTV}}{\text{CAC}}$$LTVは通常、1アカウントあたりの平均収益に粗利率と平均継続期間を掛け合わせて算出します。CACは、同じ期間内のセールス・マーケティング費用の総額を、その期間に新規獲得した顧客数で割って求めます。両者を割ることで、投資効率を比較可能な1つの数値に正規化できます。
計算例
たとえば、ある顧客の生涯価値が3,000ドルで、獲得に1,000ドルかかったとします。比率は $$3{,}000 \div 1{,}000 = 3.0$$ つまり「3:1」となり、健全で理想的な結果です。このときCACは生涯価値の \(1{,}000 \div 3{,}000 = 33.33\%\) を占めるにとどまり、事業運営や成長投資に回せる余力が十分に残ります。
よくある質問
良いLTV:CAC比率の目安は? 一般的に3:1〜5:1が理想とされています。3:1を下回る場合は獲得コストをかけすぎているサイン、5:1を上回る場合は成長への投資が不足している可能性があります。
比率が1を下回ると、なぜ良くないのですか? 比率が1:1を下回るということは、顧客が生涯にもたらす価値よりも獲得コストの方が大きい状態を意味します。つまり、売れば売るほど赤字になってしまいます。
CAC回収期間(CACペイバック)とは何が違うのですか? LTV:CAC比率は顧客の生涯を通じた総合的なリターンを測るのに対し、CACペイバックは獲得コストを回収するまでに何か月かかるかを測ります。両方を併せて見ることで、より立体的に判断できます。