フライト時間計算ツールとは?
このフライト時間計算ツールは、飛行距離・機体の平均巡航速度、そしてタキシング(地上走行)・離陸・上昇・降下・着陸にかかる一定の余裕時間をもとに、飛行に要するおおよその時間を算出します。距離と速度の単位がそろっていれば、どんな単位でも利用可能です。たとえばキロメートルと km/h、マイルやノーティカルマイル(海里)と mph・ノットといった組み合わせで使えます。
使い方
路線の総距離、機体の一般的な巡航速度、そして地上走行や巡航以外のフェーズを見込んだ余裕時間(分)を入力してください。旅客ジェット機の巡航速度はおおむね 800〜950 km/h(約 500〜590 mph)で、ターボプロップ機は 500 km/h 前後です。タキシング・上昇・降下といった巡航速度に達していない時間をまかなうには、25〜40 分程度の余裕時間が目安になります。
計算式の解説
基本となる関係式は 飛行時間(時)= 距離 ÷ 巡航速度 + 余裕時間(分)÷ 60 です。
$$T = \frac{\text{Distance (km)}}{\text{Cruise Speed (km/h)}} + \frac{\text{Overhead (min)}}{60}$$
第1項は一定速度で巡航した場合の純粋な飛行時間、第2項は機体が全行程を巡航速度で飛ぶわけではないことを踏まえた一律の加算分です。これらを合計し、見やすい「○時間○分」の形に変換して表示します。
計算例
距離 5,400 km、巡航速度 900 km/h、余裕時間 30 分の場合:巡航時間 = \(5400 \div 900 = 6\) 時間。余裕時間 = \(30 \div 60 = 0.5\) 時間。
$$T = \frac{5400}{900} + \frac{30}{60} = 6 + 0.5 = 6.5 \text{ 時間}$$
合計は 6.5 時間、つまり 6 時間 30 分となります。
よくある質問
時差は考慮されますか? いいえ。算出するのは飛行の所要時間のみで、現地の到着時刻は含みません。到着時刻は時差によって変わります。
なぜ余裕時間を加えるのですか? 飛行機はタキシング・上昇・降下のあいだ巡航速度より遅く動くため、「距離 ÷ 速度」だけではゲート間の実際の所要時間を短く見積もってしまうからです。
風の影響はどうなりますか? 向かい風・追い風によって対地速度は変化します。追い風のときは巡航速度を高めに、向かい風のときは低めに設定すると、対地での実効速度を反映した結果に近づきます。