容積率(FAR)とは?
容積率(Floor Area Ratio:FAR)は、Floor Space Index(FSI)や plot ratio とも呼ばれ、敷地面積に対してどれだけの延床面積が建てられる(あるいは建っている)かを示す指標です。都市計画の担当者やデベロッパーが、建物の密度・ボリューム・土地利用の集約度をコントロールするために用いる、最も重要なゾーニング指標のひとつです。FAR が 1.0 であれば、建物の延床面積が敷地と同じ大きさであることを意味し、FAR が 2.0 であれば敷地面積の2倍が建てられていることを意味します。たとえば、敷地全体を覆う2階建ての建物や、敷地の半分を覆う4階建ての建物が FAR 2.0 にあたります。
※日本では、建築基準法に基づく「容積率」がこれに相当しますが、規制の対象範囲や算入・不算入の扱いは国や自治体によって異なります。
この計算ツールの使い方
建物の延床面積(全フロアの床面積の合計)と、敷地(土地)の面積を入力します。両方とも同じ単位(平方フィートまたは平方メートル)で入力してください。本ツールが延床面積を敷地面積で割り、FAR を算出します。算出された値を、お住まいの地域のゾーニング規制で認められている最大容積率と照らし合わせ、適合しているかを確認しましょう。
計算式の解説
計算式はシンプルで、$$\text{FAR} = \frac{\text{延床面積}}{\text{敷地面積}}$$ です。2つの面積の比であるため単位は相殺され、FAR は無次元の数値になります。たとえば \(1.5\) という値は「敷地面積の1.5倍の床面積」という意味以上でも以下でもありません。なお、何を「延床面積」に含めるか(駐車場・バルコニー・地下室を算入するかなど)は、各自治体や国の規制によって定義が異なる点に注意してください。
計算例
全フロアの延床面積の合計が 12,000 平方フィートで、8,000 平方フィートの敷地に建つ建物を考えてみましょう。$$\text{FAR} = \frac{12{,}000}{8{,}000} = 1.5$$ となります。地域のゾーニングで FAR の上限が 2.0 と定められている場合、この計画は十分に制限内に収まっており、さらに最大 4,000 平方フィートの床面積を追加できる余地があります。
よくある質問
容積率(FAR)は高いほど良いのですか? 一概にそうとは言えません。FAR が高いほど建てられる床面積や密度が増え、土地の価値が高まる可能性がありますが、混雑・採光・インフラへの負荷を管理するため、各規制で上限が設けられています。
FAR に駐車場は含まれますか? 自治体や国の規制によって異なります。多くの規制では、立体駐車場・機械室・地下室は延床面積の算入対象から除外されます。お住まいの地域の定義をご確認ください。
FAR と建ぺい率(建築面積率)の違いは? 建ぺい率は敷地に対する建築面積(建物の水平投影=足元の面積)の割合を示すのに対し、FAR は全フロアの床面積を合計します。建築面積が小さくても階数が多ければ、建ぺい率は低くても FAR は高くなります。