AHI(無呼吸低呼吸指数)とは?
AHI(無呼吸低呼吸指数:Apnea-Hypopnea Index)は、閉塞性睡眠時無呼吸の重症度を評価するために睡眠医療で広く使われている標準的な指標です。睡眠検査(終夜睡眠ポリグラフ検査〔PSG〕や簡易検査)の最中に起こる呼吸の乱れ──無呼吸(完全に呼吸が止まる状態)と低呼吸(気流が部分的に減る状態)──が、睡眠1時間あたり平均で何回起きたかを表します。
この計算ツールの使い方
睡眠検査で記録された無呼吸の回数と低呼吸の回数、そして総睡眠時間(時間単位)を入力してください。本ツールは無呼吸と低呼吸の合計回数を睡眠時間で割ってAHIを算出し、その値を臨床的な重症度区分に当てはめて表示します。
計算式の解説
$$\text{AHI} = \frac{\text{無呼吸の回数} + \text{低呼吸の回数}}{\text{総睡眠時間(時間)}}$$標準的な重症度の基準は次のとおりです。AHI 5未満は正常、5〜14.9は軽症、15〜29.9は中等症、30以上は重症の睡眠時無呼吸とされます。
計算例
たとえば、睡眠時間7時間の検査で無呼吸が30回、低呼吸が45回記録されたとします。イベント数は合計75回です。$$\text{AHI} = \frac{75}{7} \approx 10.7$$1時間あたり10.7回となり、軽症の範囲に入ります。
よくある質問
AHIがどのくらいなら正常ですか? 成人では、1時間あたりのAHIが5未満であれば一般に正常とされます。
AHIとRDIは同じものですか? 厳密には異なります。RDI(呼吸障害指数:Respiratory Disturbance Index)には呼吸努力関連覚醒(RERA)も含まれるため、AHIより高い値になることがあります。
このツールで自己診断はできますか? いいえ。本ツールはあくまで教育・目安としての推定用です。診断や治療には、専門の睡眠医がきちんとした睡眠検査の結果を読み解く必要があります。