第2種スターリング数とは
第2種スターリング数(記号 \(S(n,k)\))は、n 個の区別できる(ラベル付きの)要素からなる集合を、空でない k 個の区別しない部分集合にちょうど分割する場合の数を表します。組合せ論における基本的な量であり、集合の分割、全射の数え上げ、ベル数などの問題に登場します。これは純粋数学の概念であり、国や地域を問わず同じように成り立つツールです。
計算ツールの使い方
集合の要素数 n と、分割する部分集合の個数 k を入力してください。いずれも非負整数である必要があります。「計算」を押すと、分割の正確な総数 \(S(n,k)\) が得られます。k が n より大きい場合、結果は 0 になります。要素の数より多くの「空でない部分集合」を作ることはできないためです。
公式の解説
明示的な公式は次のとおりです。$$S(n,k) = \frac{1}{k!}\sum_{j=0}^{k} (-1)^{k-j}\binom{k}{j} j^{n}$$ここで \(C(k,j)\) は二項係数です。これと同値で、数値計算上より安全な方法が次の漸化式です。$$S(n,k) = k\,S(n-1,k) + S(n-1,k-1)$$初期条件は \(S(0,0)=1\)、n>0 のとき \(S(n,0)=0\)、k>0 のとき \(S(0,k)=0\) です。本ツールでは、浮動小数点演算による桁落ちを避けるため、この漸化式を用いて計算しています。覚えておくと便利な特殊値として、\(S(n,1)=1\)、\(S(n,n)=1\)、\(S(n,2)=2^{n-1}-1\) があります。
計算例
n=5、k=2 の場合を考えます。特殊値の公式を使うと $$S(5,2)=2^{5-1}-1=16-1=15$$ となります。漸化式でも確認できます。$$S(5,2)=2\times S(4,2)+S(4,1)=2\times 7+1=15$$ つまり、5 個の要素からなる集合を、空でない 2 つのグループに分ける方法は 15 通りあるということです。
よくある質問
なぜ \(S(0,0)=1\) なのですか? 慣例として、空集合を 0 個の部分に分割する方法はちょうど 1 通り(空の分割)と定められているためです。
k > n のときはどうなりますか? すべての部分集合は空であってはならず、要素の数が足りないため、結果は 0 になります。
ベル数とはどう関係しますか? \(S(n,k)\) を k=0 から n まですべて合計するとベル数 \(B(n)\) が得られます。これは n 個の要素からなる集合の分割の総数です。