この計算ツールでできること
このツールは、入力した非負整数 n に対する符号付き第1種スターリング数 \(s(n,k)\) の行をすべて計算します。k = 0, 1, 2, …, n のすべての値を表形式で出力し、あわせて行内の符号付き和と絶対値の和も表示します。ここでは符号付きの定義を採用しているため、\(s(n,k)\) は正にも負にもなります。符号なし(「巡回置換の個数」とも呼ばれる)の数 \(c(n,k) = |s(n,k)|\) は、n 個の要素を互いに素なちょうど k 個の巡回置換に分けた順列の個数を表し、\(s(n,k) = (-1)^{n-k} c(n,k)\) の関係で結ばれます。
計算式
符号付き第1種スターリング数は、下降階乗 $$(x)_n = x(x-1)(x-2)\cdots(x-n+1) = \sum_k s(n,k)\, x^k$$ を展開したときの各 \(x^k\) の係数として定義されます。これらは漸化式 $$s(n,k) = s(n-1,k-1) - (n-1)\cdot s(n-1,k)$$ を満たし、初期条件は \(s(0,0) = 1\)、n ≥ 1 のとき \(s(n,0) = 0\)、そして \(k < 0\) または \(k > n\) のとき \(s(n,k) = 0\) です。なお \(s(n,n) = 1\) が常に成り立ちます。
使い方
0 から 25 までの整数 n を入力して計算を実行します。本ツールは n = 0 の場合の [1] を出発点に、動的計画法で各行を順に構築し、最終的な行を読み取ります。符号付き和(n ≥ 2 では 0)と絶対値の和(n! に一致)を、計算が正しいかどうかの手早い確認に活用してください。
計算例(n = 5)
各行を順に構築すると、n=1 で [0, 1]、n=2 で [0, -1, 1]、n=3 で [0, 2, -3, 1]、n=4 で [0, -6, 11, -6, 1]、そして n=5 で [0, 24, -50, 35, -10, 1] となります。検算: \(|0|+|24|+|50|+|35|+|10|+|1| = 120 = 5!\) となり、符号付き和も \(0+24-50+35-10+1 = 0\) となります。
よくある質問
符号付き? それとも符号なし? 本ツールは符号付きの値を返します。符号なしの巡回置換数 \(c(n,k)\) が必要な場合は、絶対値をとってください。
なぜ符号付き和が 0 になるのですか? 下降階乗に x = 1 を代入すると n ≥ 2 のとき \((1)_n = 0\) となり、これが \(s(n,k)\) の行の和に一致するためです。
なぜ n の上限が決められているのですか? 値は階乗的に増加するため、その絶対値はあっという間に非常に大きくなります。表の見やすさと計算の信頼性を保つため、n は 25 を上限としています。