このツールでできること
このツールは、成功数と標本サイズ(サンプル数)から母比率の信頼区間を計算します。統計学の入門でもっともよく学ぶ正規分布(Wald)近似を用い、選んだ信頼水準(90%・95%・99%)に応じた区間を表示します。
使い方
成功数(x)を入力します。たとえばアンケートで「はい」と答えた人数などです。続いて標本サイズ(n)を入力し、信頼水準を選びましょう。ツールが標本比率・標準誤差・誤差の限界(マージン)、そして信頼区間の下限と上限を自動で算出します。
計算式の解説
標本比率は \(\hat{p} = x/n\) で求めます。標準誤差は \(SE = \sqrt{\hat{p}(1-\hat{p})/n}\) です。これに臨界 z 値(90% なら 1.645、95% なら 1.96、99% なら 2.576)を掛けると誤差の限界が得られ、それを \(\hat{p}\) に加減します。
$$\text{信頼区間} = \hat{p} \pm z \cdot SE$$
計算例
抽出した顧客 100 人のうち 80 人が「満足」と答えたとします。このとき \(\hat{p} = 0.80\)、\(SE = \sqrt{0.80 \times 0.20/100} = \sqrt{0.0016} = 0.04\) です。信頼水準 95% では、誤差の限界 \(= 1.96 \times 0.04 = 0.0784\)。区間は \(0.80 \pm 0.0784 = (0.7216,\ 0.8784)\)、つまりおよそ 72.16% から 87.84% となります。
よくある質問
「95% 信頼区間」とはどういう意味ですか? 同じ条件で標本抽出を何度も繰り返した場合、この方法で作った区間のうち約 95% が真の母比率を含む、という意味です。
Wald 法はどんなときに有効ですか? \(n\hat{p}\) と \(n(1-\hat{p})\) がともにおおよそ 5~10 以上あるときによく機能します。標本が非常に小さい場合や、比率が 0 または 1 に近い場合は、Wilson 区間や Clopper–Pearson 区間の利用を検討してください。
区間が 0 や 1 で切り詰められるのはなぜですか? 比率は 0 未満や 1 を超えることがないため、その範囲を外れる値は 0 または 1 に丸められます。