駆出率(EF)計算ツールとは?
駆出率(EF)計算ツールは、左室駆出率(LVEF)を求めるためのツールです。LVEFとは、心臓が1回拍動するたびに左心室から送り出される血液の割合(%)を示す指標です。心臓のポンプ機能がどれだけ保たれているかを評価する最も重要な指標のひとつで、心エコー検査・心臓MRI・核医学検査など幅広い場面で用いられています。本ツールはあくまで一般的な学習・参考用であり、医師による臨床的な判断・診断に代わるものではありません。
使い方
拡張末期容積(EDV:左心室が血液で十分に満たされたときの容積)と、収縮末期容積(ESV:収縮した後に左心室内に残った血液の容積)を入力してください。いずれも単位はミリリットル(mL)です。入力すると、EF(%)、1回拍出量、そして重症度のおおまかな分類が表示されます。
計算式の解説
駆出率は次の式で計算します。
$$\text{EF\%} = \frac{\text{EDV (mL)} - \text{ESV (mL)}}{\text{EDV (mL)}} \times 100$$
EDVからESVを引いた差が1回拍出量(SV)で、1回の拍動で実際に送り出される血液量を表します。これをEDVで割って100を掛けることで、満たされた容積に対する割合(%)として表現します。正常なLVEFはおおむね50〜70%です。40〜49%は軽度の低下、40%未満は収縮機能の低下(左室駆出率の低下した心不全:HFrEF)を示します。
計算例
EDV=120 mL、ESV=50 mLの場合を考えてみましょう。1回拍出量=\(120 - 50 = 70\) mL。$$\text{EF\%} = \frac{70}{120} \times 100 = 58.33\%$$となり、正常範囲に収まります。
よくある質問(FAQ)
正常な駆出率はどのくらいですか? 健康な状態のLVEFは通常50〜70%です。約75%を超える場合は過収縮(hyperdynamic)の状態と考えられます。
EFが低いと何を意味しますか? EFが40%未満の場合、心臓のポンプ機能が低下している可能性を示し、心不全との関連が指摘されます。医療機関での評価が必要です。
EFが100%を超えることはありますか? ありません。ESVは必ずEDVより小さいため、EFは常に0%から100%の間の値になります。