チャールソン併存疾患指数とは
チャールソン併存疾患指数(CCI:Charlson Comorbidity Index)は、患者がもつ複数の併存疾患をもとに10年後の死亡リスクを予測する、臨床で広く使われているスコアリング法です。各疾患は死亡リスクとの関連の強さに応じて1点・2点・3点・6点のいずれかに重みづけされ、さらに40歳を超える10歳ごとに1点が加算されます。算出された合計スコアは、研究、予後予測、リスク調整などに活用されています。
この計算ツールの使い方
まず患者の年齢を入力し、当てはまる併存疾患をすべてチェックします。ツールが各疾患の重みづけ点を合計し、年齢補正(40歳を超える10歳ごとに1点、最大4点)を加えたうえで、CCIの合計スコアと10年生存率の推定値を表示します。
計算式の解説
指数は次のように求めます:
$$\text{CCI} = \sum (\text{各疾患の重みづけ点}) + \text{年齢点}$$10年生存率の推定には、オリジナルのチャールソン回帰式を用います:
$$\text{生存率} = 0.983^{\,e^{\,\text{CCI} \times 0.9}} \quad (\text{%で表示})$$CCIが高くなるほど、予測生存率は指数関数的に低下します。
計算例
65歳の患者(年齢区分60〜69歳=2点)で、うっ血性心不全(1点)、慢性肺疾患(1点)、臓器障害を伴う糖尿病(2点)がある場合、疾患点は4点、CCI合計は6点となります。
$$\text{生存率} = 0.983^{\,e^{\,6 \times 0.9}} = 0.983^{\,e^{\,5.4}} = 0.983^{\,221.41} \approx 0.0225$$すなわち10年生存率は約 2.25% となります。
よくある質問
この計算ツールは特定の国向けですか? いいえ。チャールソン併存疾患指数は世界共通で使われる臨床ツールで、日本を含めどの国でも活用できます。
「良い」CCIスコアとはどのくらいですか? スコア0は併存疾患がなく、予測生存率が最も高い状態を示します。疾患や年齢が加わるにつれてスコアは上がり、生存率は急激に下がっていきます。
医療上の判断にこの結果を使ってよいですか? いいえ。CCIは集団レベルでの予後予測ツールであり、医療従事者による個々の患者に対する臨床的判断に取って代わるものではありません。