寄棟屋根のシングル計算ツールとは?
寄棟(よせむね)屋根は四方向すべてに傾斜があるため、屋根の総面積は建物の床面積(フットプリント)よりも大きくなります。本ツールは、傾斜を考慮した実際の屋根面積、屋根材のスクエア数(1スクエア=100平方フィート=約9.29㎡)、そして購入すべきアスファルトシングルの束数(バンドル)を見積もります。シングルは束(バンドル)単位で販売される(一般的に1スクエアあたり3束)ため、束単位で計画することで不足や買いすぎによる無駄を防げます。なお、スクエア・フィート・束といった単位は北米の屋根工事で用いられる規格で、日本の㎡・坪とは異なる点にご注意ください。
使い方
建物の床面積となる長さと幅をフィート単位で入力し、屋根の勾配を「水平12インチあたりの立ち上がり(rise per 12)」で指定します(例:6/12 の屋根は1フィートにつき6インチ立ち上がります)。さらにロス率(%)を入力します。一般的には10%が目安ですが、谷や隅棟が多い複雑な寄棟屋根では12〜15%を見込むとよいでしょう。
計算式の解説
平らな床面積は、勾配係数を掛けることで実際の傾斜面積へ換算します。ここで \(L\) =長さ、\(W\) =幅、\(P\) =12あたりの立ち上がりです:
$$A = L \times W \times \frac{\sqrt{P^2 + 144}}{12}$$ロス率 \(w\)(小数で表記)を加え、1スクエアあたり3束として束数へ換算します:
$$B = \left\lceil \frac{A (1 + w)}{100} \times 3 \right\rceil$$
計算例
40フィート × 30フィートの建物で、勾配6/12、ロス率10%の場合:
$$A = 40 \times 30 \times \frac{\sqrt{6^2 + 144}}{12} = 1200 \times 1.1180 = 1341.64\,\text{sq ft}$$ロスを加えると:\(1341.64 \times 1.10 = 1475.81\) 平方フィート = \(14.76\) スクエア。
$$B = \lceil 14.76 \times 3 \rceil = \lceil 44.27 \rceil = 45\,\text{bundles}$$よくある質問
床面積から計算する方法は寄棟屋根でも使えますか? はい、使えます。切妻(ギャブル)であっても寄棟であっても、同じ長方形の床面積上にある傾斜面積の合計は変わりません。勾配係数がすべての面の傾斜を考慮してくれます。
1束には何枚のシングルが入っていますか? 標準的な3タブシングルや化粧(アーキテクチュラル)シングルは、100平方フィート(1スクエア)あたり3束が目安です。より厚みのあるシングルでは1スクエアあたり4〜5束必要になることもあります。
隅棟や棟の分は余分に見込むべきですか? 隅棟・棟用のキャップ材は通常、別途購入します。隅棟・谷・ドーマー(屋根窓)が多い屋根では、ロス率を12〜15%に引き上げてください。