分母の有理化とは?
分母の有理化とは、分母に根号(平方根)が残らないように分数を書き換える数学の手法です。たとえば \(1/\sqrt{2}\) という値はそのままでも正しいのですが、標準的な簡約形は \(\sqrt{2}/2\) とされます。この計算ツールでは、よく登場する2つのパターン――単一の根号を含む分母 \(a/\sqrt{b}\) と、二項(共役)からなる分母 \(a/(c+\sqrt{d})\)――に対応しています。
この計算ツールの使い方
まず分母のタイプを選びます。単純なケースでは、分子 a と平方根の中の値 b を入力してください。共役を使うケースでは、a、有理数部分の c、そして根号の中の値 d を入力します。ツールは有理化後の分母と、式全体の正確な小数値を表示するので、手計算の答え合わせにも役立ちます。
公式の解説
単一の根号の場合は、分子と分母の両方に \(\sqrt{b}\) を掛けます。$$\sqrt{b}\cdot\sqrt{b} = b$$ となるため、分母は整数 \(b\) になり、結果は \(a\sqrt{b}/b\) となります。二項の分母の場合は、共役な \(c-\sqrt{d}\) を掛けます。和と差の積の公式 $$(c+\sqrt{d})(c-\sqrt{d}) = c^{2} - d$$ を使うと根号が打ち消され、分母は有理数 \(c^{2} - d\) になります。
計算例
\(6/(1+\sqrt{3})\) を考えてみましょう。共役は \(1-\sqrt{3}\) で、新しい分母は \(1^{2} - 3 = -2\) です。したがって式は $$\frac{6(1-\sqrt{3})}{-2} = -3(1-\sqrt{3}) = 3\sqrt{3} - 3 \approx 2.196$$ となります。この小数値はツールが自動で返してくれます。
よくある質問
そもそもなぜ有理化するのですか? 標準的な形に整えることで、値の比較・加算・採点がしやすくなります。また歴史的には、手計算で小数の概算を求めやすくする目的もありました。
\(c^{2} - d\) が負の値になったらどうなりますか? 問題ありません。分母は依然として有理数であり、上の例のように符号が反転するだけです。
\(b\) は完全平方数でなければいけませんか? いいえ。\(b\) が完全平方数なら取り除くべき根号がそもそもありませんが、正の数 \(b\) であればこの方法はどんな値でも使えます。