70の法則とは?
70の法則とは、一定の割合で増え続ける数値が「2倍」になるまでの期間をすばやく暗算で見積もるための便利なルールです。インフレに当てはめれば、物価全体がおおよそ何年で2倍になるか——言い換えれば、手元のお金の購買力が半分に目減りするまでの年数——をざっと把握できます。投資のリターン、人口増加、GDP成長など、複利で増えるあらゆる数値に応用できます。
この計算機の使い方
年間インフレ率をパーセントで入力するだけです(例えば3.5%なら3.5と入力します)。すると、物価が2倍になるまでのおおよその年数と、月数に換算した値がその場で表示されます。率が小さいほど2倍になるまでの時間は長くなり、率が高いほど物価は加速度的に上昇していきます。
計算式の解説
このルールは指数関数的な成長の数学から導かれます。正確な倍化時間は \(\ln(2) \div \ln(1 + r)\) で求められ、率が小さい場合は \(69.3 \div r\%\)(%表示の率)でほぼ近似できます。実際に「69.3」ではなく「70」を使うのは、70の方がきりがよく、多くの一般的な率できれいに割り切れるため、頭の中で計算しやすいからです。
$$\text{2倍になる年数} = \frac{70}{\text{インフレ率(\%)}}$$
計算の具体例
たとえばインフレ率が年3.5%だとします。70を3.5で割ると20年になります。$$\frac{70}{3.5} = 20$$つまり3.5%のインフレが続くと、今100ドルのものが約20年後にはおよそ200ドルになる計算です。インフレ率が7%になると、この倍化期間はわずか10年にまで縮まります。
よくある質問
70の法則は正確ですか? いいえ、あくまで概算です。おおむね1%〜10%程度の率で最も精度が高く、非常に高い率の場合は倍化期間をやや長めに見積もる傾向があります。
なぜ72ではなく70なのですか? どちらも使われます。「72の法則」は72の方が約数が多いため投資リターンの計算でよく使われ、一方で70は真の値である69.3に近く、インフレや成長率の見積もりでよく用いられます。
デフレにも使えますか? 基本のルールはプラスの成長を前提としています。マイナスの率(デフレ)の場合、この計算式では意味のある倍化期間を求めることはできません。