このツールでできること
「純利益率から販売価格を計算するツール」は、利益目標から逆算して設定すべき価格を導き出します。マージン(上乗せ率)を勘で決めるのではなく、コストと確保したい純利益率を入力するだけで、その利益率を実現できる正確な販売価格がわかります。商品の値付け、サービスの見積もり、損益分岐点の計画づくりに欠かせない計算です。
計算式の解説
純利益率とは、利益を「コスト」ではなく「売上」に対する割合で表したものです。利益は価格そのものを基準に測られるため、コストに単純にマージンを足すことはできません。次のように割り算で求める必要があります。
$$\text{販売価格} = \frac{\text{変動費} + \text{1個あたりの固定費}}{1 - \dfrac{\text{純利益率(\%)}}{100}}$$
ここで「変動費」は1個あたりの変動費、「1個あたりの固定費」は各製品に按分される固定間接費、「純利益率%」は小数で表します(例:30%=0.30)。(1 − マージン)で割ることで、最終価格に対して希望どおりの割合がきちんと利益として残ります。
使い方
1個あたりの変動費、1個あたりに按分する固定費、そして目標とする純利益率(%)を入力してください。本ツールは、必要な販売価格、総コスト、1個あたりの純利益、そしてコストに対する上乗せ率(マークアップ)を表示します。
計算例
たとえば、ある商品の変動費が20ドル、1個あたりの固定費が5ドルで、純利益率30%を目指すとします。総コストは25ドル。\(\text{販売価格} = 25 \div (1 - 0.30) = 25 \div 0.70 = 35.71\) ドル となります。この価格のちょうど30%(10.71ドル)が利益です。
よくある質問
なぜ掛け算ではなく割り算なの? マージンは売上に対する割合だからです。コストに30%を上乗せするだけだと、実際の利益率はずっと小さく(約23%に)なってしまいます。
マージン(利益率)とマークアップ(上乗せ率)の違いは? マージンは「利益 ÷ 価格」、マークアップは「利益 ÷ コスト」です。本ツールでは混同を避けるため両方を表示します。
マージンを100%にできる? いいえ。100%にすると分母がゼロになり、価格が無限大になってしまいます。必ず100%未満の値を使ってください。