クロップファクターとは?
クロップファクターとは、カメラのイメージセンサーが35mmフルサイズセンサー(36×24mm)に対してどれだけ小さいかを示す数値です。センサーが小さいほどレンズの写る範囲(画角)が「切り取られ」、より望遠で撮ったように写ります。具体的には、フルサイズの対角線長をセンサーの対角線長で割った比率がクロップファクターで、これを使えば異なるカメラシステムのレンズを同じ基準で比較できます。
この計算機の使い方
センサーの幅と高さをミリメートル(mm)で入力し、レンズに表記されている実際の焦点距離を入力してください。計算機はクロップファクターと、35mm換算焦点距離(フルサイズカメラで同じ画角を得るために必要な焦点距離)を表示します。
計算式の解説
フルサイズの対角線長は \(\sqrt{36^2 + 24^2} \approx 43.267\,\text{mm}\) です。センサーの対角線長は \(\sqrt{\text{幅}^2 + \text{高さ}^2}\) で求められます。フルサイズの対角線長をセンサーの対角線長で割るとクロップファクターが得られ、これにレンズの焦点距離を掛けると換算焦点距離になります。
$$\text{Crop Factor} = \frac{\sqrt{36^2 + 24^2}}{\sqrt{\text{W}^2 + \text{H}^2}}, \qquad f_{eq} = \text{Focal (mm)} \times \text{Crop Factor}$$$$\text{where}\quad \left\{ \begin{aligned} \text{W} &= \text{Sensor Width (mm)} \\ \text{H} &= \text{Sensor Height (mm)} \end{aligned} \right.$$
計算例
23.6×15.7mmのソニーAPS-Cセンサーに50mmレンズを装着した場合:センサーの対角線長は $$\sqrt{23.6^2 + 15.7^2} = \sqrt{556.96 + 246.49} = \sqrt{803.45} \approx 28.345\,\text{mm}$$ クロップファクター $$= \frac{43.267}{28.345} \approx 1.526$$ 換算焦点距離 $$= 50 \times 1.526 \approx 76.32\,\text{mm}$$ となります。
よくある質問
クロップファクターでレンズの実際の焦点距離は変わりますか? いいえ。50mmレンズは常に50mmのままです。クロップファクターはあくまでフルサイズに対する画角の関係を示すものです。
一般的なAPS-Cカメラのクロップファクターは? ニコン・ソニーのAPS-Cは約1.5倍、キヤノンのAPS-Cは約1.6倍、マイクロフォーサーズは2倍です。
クロップファクターは絞りや被写界深度に影響しますか? レンズに表記された絞り値(F値)自体は変わりません。ただし同じ画角・同じ構図で撮影する場合、センサーが小さいほど被写界深度は深く(ボケにくく)なります。