ポアコスト(原価率)とは?
ポアコストとは、酒類の売上に対して、お酒そのものの仕入れ原価が占める割合(パーセンテージ)のことです。バーやレストランのドリンク部門にとって、最も重要な収益性の指標のひとつといえます。ポアコストが低いほど、お客様が使った金額のうち手元に残る利益が大きくなります。多くのバーでは18〜24%を目安としていますが、業態やドリンクの構成、価格戦略によって変動します。なお、この考え方は欧米のバー経営で広く使われる指標で、金額の例はドル($)表記ですが、計算式そのものは円建てでもそのまま使えます。
この計算ツールの使い方
一定期間の使用した酒類の原価(期首在庫+仕入額−期末在庫を、卸売価格ベースで算出)と、同じ期間の酒類の売上を入力してください。ポアコスト(原価率)のパーセンテージ、金額ベースの粗利益、そして原価に対するマークアップ(利益率)が表示されます。
計算式の解説
ポアコスト% =(使用した酒類の原価 ÷ 酒類の売上)× 100。
$$\text{ポアコスト \%} = \frac{\text{使用した酒類の原価 (\$)}}{\text{酒類の売上 (\$)}} \times 100$$
原価は商品に対して支払った金額、売上は実際に得た収入です。粗利益は単純に「売上 − 原価」で求められ、マークアップは原価に対する利益の比率を表します。
$$\text{粗利益} = \text{酒類の売上 (\$)} - \text{使用した酒類の原価 (\$)}$$
$$\text{マークアップ \%} = \frac{\text{酒類の売上 (\$)} - \text{使用した酒類の原価 (\$)}}{\text{使用した酒類の原価 (\$)}} \times 100$$
計算例
あるバーが1週間で500ドル分の酒類を使用し、酒類の売上が2,500ドルだったとします。ポアコスト = \(500 \div 2{,}500 \times 100 = 20\%\)。
$$\text{ポアコスト} = \frac{500}{2{,}500} \times 100 = 20\%$$
粗利益 = \(2{,}500 - 500 = 2{,}000\,\text{ドル}\)、原価に対するマークアップ = \(2{,}000 \div 500 \times 100 = 400\%\) となります。
よくある質問
適正なポアコストはどのくらい? 多くの経営者は18〜24%を目標にしています。スピリッツ(蒸留酒)はビールやワインよりも原価率が低くなる傾向があるため、全体の目標値は商品構成によって変わります。
ポアコストを下げるには? ジガー(計量カップ)を使って適量を注ぐ、過剰注ぎやこぼれによるロスを減らす、メニューの価格を見直す、仕入れ先と価格交渉を行う、といった方法があります。
ポアコストは売上原価(COGS)と同じ? ポアコストは、飲料に特化した売上原価(COGS)を、飲料売上に対する割合(%)で表したものです。