スロープ計算機とは?
この計算機は、わずか2つの数値だけでスロープの主要な寸法を割り出します。必要なのは、登る必要のある垂直方向の高さ「立ち上がり(高さ)」と、スロープが水平方向にカバーする距離「水平距離」です。この2つから、傾斜した状態でのスロープの全長、勾配(%表示のグレード)、度数での傾斜角度、そして勾配比を算出します。車いす用やバリアフリーのスロープ、荷物の積み下ろし用ランプ、スケート用ランプ、車の乗り入れ用スロープなど、あらゆる傾斜面の設計に役立ちます。
使い方
立ち上がり(高さ)と水平距離を、同じ単位(インチ、フィート、cm、mのいずれか)で入力します。結果も同じ単位で表示されます。「計算」を押すと、メインの表示欄に実際に必要なスロープの全長が出ます。さらに表には勾配・角度・比が並ぶので、各地の建築基準と照らし合わせて確認できます。
計算式の解説
スロープは、立ち上がり(高さ)と水平距離を2辺とする直角三角形を形づくります。スロープの長さはその斜辺にあたり、次の式で求められます。$$L = \sqrt{\text{高さ}^{2} + \text{水平距離}^{2}}$$。勾配(グレード)は高さを水平距離で割り、%で表したものです。傾斜角度は高さ÷水平距離のアークタンジェント(逆正接)を度数に換算して求めます。勾配比は、高さ1に対して水平距離が何単位あるかを表します。たとえばバリアフリーで広く使われる1:12という比は、高さ1に対して水平距離が12あることを意味します。
計算例
立ち上がり(高さ)が12インチ、水平距離が144インチの場合(1:12のスロープ)で考えてみましょう。スロープの長さ = \(\sqrt{12^{2} + 144^{2}} = \sqrt{144 + 20736} = \sqrt{20880} \approx 144.50\) インチ。勾配 = \(12 \div 144 \times 100 \approx 8.33\%\)。角度 = \(\arctan(12 \div 144) \approx 4.76°\)。比 = \(144 \div 12 = 12\)、つまり12 : 1となります。
よくある質問
車いす用スロープに必要な勾配は? 多くのバリアフリー基準(例:米国のADA)では、最大勾配を1:12、つまり約8.33%・約4.76°と定めています。日本では建築基準法やバリアフリー法に基づき、原則1/12以下(屋外の通路は1/15以下が望ましいとされる場合もあります)とされています。必ずお住まいの地域の基準で確認してください。
どの単位を使えばいいですか? 立ち上がり(高さ)と水平距離が同じ単位であれば、どの単位でも構いません。スロープの長さもその単位で返されます。
スロープの長さは水平距離より長くなりますか? はい。スロープの長さは斜辺(対角線)にあたるため、水平距離よりも常にわずかに長くなります。