グロスアップ計算機とは?
グロスアップ計算機は、「最終的に手元に残したい金額(手取り額)」から逆算して、その出発点となる額面(総支給額)を求めるツールです。海外の企業では、ボーナスや赴任手当、各種福利厚生について、税金や控除が差し引かれた後に従業員へ決まった手取り額がちょうど渡るよう「グロスアップ」処理を行うことがよくあります。このツールは特定の国に依存しません。お住まいの状況に合わせて、合算した控除率を入力すればどの国でも使えます。なお、日本では一般に「グロスアップ」という発想は給与計算に組み込まれていませんが、額面と手取りの関係を把握する考え方は共通です。
使い方
受取人に実際に残したい希望する手取り額と、税金・控除の合計率をパーセントで入力します。計算機は、必要な額面(総支給額)と、差し引かれる控除額を表示します。所得税や社会保険料などの該当するすべての率を合算し、ひとつの率の欄にまとめて入力してください。
計算式の解説
関係式は次のとおりです。
$$\text{額面} = \frac{\text{手取り}}{1 - \dfrac{\text{税率 (\%)}}{100}}$$たとえば25%が差し引かれる場合、額面のうち手取りとして残るのは75%だけなので、0.75で割って額面を求めます。控除額は単純に「額面 − 手取り」です。なお、税率を100%にしてグロスアップすることはできません。手元に何も残らなくなってしまうためです。
計算例
たとえば、従業員に手取りで$1,000のボーナスを渡したく、実効控除率が25%だとします。
$$\text{額面} = \frac{1000}{1 - 0.25} = \frac{1000}{0.75} = \$1{,}333.33$$このうち$333.33が税金などに充てられ、従業員にはちょうど$1,000が残ります。
よくある質問
グロスアップ後の税金は額面と手取りのどちらを基準に計算されますか? 単純なグロスアップの計算式では、税率は額面に対して適用されるものと想定しています。累進課税の場合は実際の税率が異なることがあるため、できるだけ正確にするには実効税率を使ってください。
税率を0%にできますか? はい。税率が0%の場合、額面と手取りは同じ金額になります。
なぜ100%は使えないのですか? 税率が100%だと受取人に残る金額がゼロになり、計算が成り立たないため、ツールは0を返します。