本当の時給計算機とは?
給与明細に書かれた金額は、あなたの仕事が1時間あたり実際にいくら稼いでいるのかを、ほとんど反映していません。表向きの「名目時給」は、税金や仕事に関わる出費で消えていくお金を無視していますし、通勤・身支度・帰宅後にぐったりする時間といった「賃金の出ない時間」も計算に入っていません。この本当の時給計算機は、そうした隠れたコストをすべて取り払い、あなたが仕事に捧げた人生の1時間あたり、本当はいくら稼いでいるのかを明らかにします。これは『Your Money or Your Life(邦題:お金か人生か)』の著者をはじめ、海外のマネー系の書き手が広めた考え方です。
使い方
まず、選んだ期間の手取り収入(ネット)を入力します。1週間、2週間、1か月のどれでも構いません。とにかく期間をそろえることが大切です。次に、同じ期間にかかった仕事関連の出費を入力します。ガソリン代、定期券、駐車場代、仕事用の服、外食ランチ、(仕事のために増えた)保育料などです。続いて、給与が支払われる労働時間と、仕事のために費やす通勤・身支度の時間を入力します。すると、あなたの本当の時給と、給与だけ見たときとの「隠れた損失」が表示されます。
計算式の解説
計算自体はシンプルですが、結果はハッとさせられるはずです。
$$\text{本当の時給} = \frac{\text{手取り} - \text{仕事関連の出費}}{\text{労働時間} + \text{通勤・身支度の時間}}$$
出費を差し引くことで、その仕事が実際に手元に残してくれる金額が分かります。給与が支払われる時間に通勤・身支度の時間を足すと、本当にかかっている「時間のコスト」が出ます。前者を後者で割れば、あなたが犠牲にした1時間あたり、自由に使えるお金がいくらなのかが見えてきます。
計算例
たとえば、手取りが週1,000ドル、通勤や仕事のランチに150ドルを使い、給与の出る労働時間が40時間、通勤・身支度に10時間かかっているとします。出費を引いた手取りは \(1{,}000\text{ドル} - 150\text{ドル} = 850\text{ドル}\)。仕事に捧げた合計時間は \(40 + 10 = 50\text{時間}\)。したがって本当の時給は $$850\text{ドル} \div 50 = \textbf{1時間あたり17.00ドル}$$ 一方、名目時給は \(1{,}000\text{ドル} \div 40 = 25.00\text{ドル}\) に見えます。つまり、1時間あたり8.00ドルもの「隠れた損失」が生じているのです。
よくある質問
サービス残業(無給の残業)も含めるべき? はい。無給の時間も「労働時間」に加えてください。そうすることで、分母が現実を正しく反映します。
「仕事関連の出費」とは何を指す? その仕事をしているからこそ発生する出費すべてです。交通費、駐車場代、制服、道具、増えた分の保育料、本来なら買わなかったであろう食事代などが含まれます。
期間の取り方は結果に影響する? いいえ。収入・出費・時間をすべて同じ期間でそろえてさえいれば、週単位で入力しても月単位で入力しても、出てくる時給はまったく同じです。