誤差関数の逆関数計算ツールとは
このツールは、無次元の引数 y に対して誤差関数の逆関数 erf-1(y) と相補誤差関数の逆関数 erfc-1(y) を求めます。誤差関数 erf(x) = (2/√π) ∫0x e-t² dt は、確率・拡散・信号処理など幅広い分野で登場します。その逆関数は「ある値 y が与えられたとき、erf(x) = y を満たす x は何か」という逆向きの問いに答えるものです。
使い方
値 y を入力し、表示したい桁数を選びます。有効な定義域は、erf-1 では -1 < y < 1、erfc-1 では 0 < y < 2 です。erfc(x) = 1 - erf(x) という関係から、二つの結果は erfc-1(y) = erf-1(1 - y) という恒等式で結ばれています。定義域の端では結果が ±∞ に発散します(例えば erf-1(1) = +∞)。
計算式の解説
erf-1 には初等関数による閉じた形は存在しません。そこでまず Giles(2010)の有理関数近似(精度はおよそ 1e-7)を初期値とし、ニュートン法で精度を高めます。漸化式は xn+1 = xn - (erf(xn) - y) / ((2/√π) e-xn²) で、erf の導関数は (2/√π) e-x² です。残差 |erf(xn) - y| が 1e-15 を下回るまで反復することで、倍精度いっぱいの精度が得られます。
計算例
y = 0.3 の場合:erf(0.2724627) ≈ 0.3 なので erf-1(0.3) ≈ 0.2724627 となります。次に erfc-1(0.3) = erf-1(1 - 0.3) = erf-1(0.7) ≈ 0.7328691 で、確かに erfc(0.7328691) = 1 - 0.7 = 0.3 が成り立ちます。
よくある質問
なぜ y = 0.5 のとき erf-1 と erfc-1 が等しくなるのですか? erfc-1(0.5) = erf-1(1 - 0.5) = erf-1(0.5) となり、引数が一致するのは y = 0.5 のときだけだからです。
定義域の端ではどうなりますか? erf-1(±1) = ±∞、erfc-1(0) = +∞、erfc-1(2) = -∞ となります。定義域外の入力にはエラーが返されます。
erf-1 は奇関数ですか? はい。erf-1(-y) = -erf-1(y) が成り立ちます。