この計算ツールでできること
このツールは、食事時に必要なインスリン量(ボーラス)の目安を、2つの要素を組み合わせて計算します。1つはこれから摂る糖質をカバーするためのインスリン、もう1つは高くなった血糖値を目標値へ近づけるための補正分です。教育・学習を目的としており、一般的な単位(糖質はグラム、血糖値はmg/dL)を使用します。なお、本ツールは医師の診察や、処方されたインスリン投与計画に代わるものではありません。日本では血糖値の単位としてmg/dLが一般的に使われますが、海外ではmmol/Lを用いる場合もある点にご注意ください。
使い方
食事に含まれる糖質量(g)、糖質インスリン比(ICR:インスリン1単位でカバーできる糖質のグラム数)、現在の血糖値と目標血糖値、そしてインスリン効果値(ISF:インスリン1単位で血糖値が何mg/dL下がるか)を入力してください。計算ツールは、推定されるボーラス総量に加えて、糖質分と補正分の内訳を表示します。
計算式の解説
ボーラス量は、次の2つを合計したものです。
糖質分 = 糖質量 ÷ ICR、補正分 =(現在の血糖値 − 目標血糖値)÷ ISF。合計は 単位数 = 糖質量 ÷ ICR +(現在の血糖値 − 目標血糖値)÷ ISF となります。 $$\text{Bolus} = \dfrac{C}{I} + \dfrac{G - T}{S}$$ 血糖値が目標値より低い場合、補正分はマイナスとなり、ボーラス量が減ります。結果は0が下限となっており、マイナスの投与量が表示されることはありません。
計算例
糖質60gの食事を摂り、ICRが10g/単位、血糖値が180mg/dL、目標が100mg/dL、ISFが50mg/dL/単位だとします。糖質分 = \(60 \div 10 = 6\) 単位。補正分 = \((180 - 100) \div 50 = 1.6\) 単位。合計 = \(6 + 1.6 =\) 7.6単位 となります。
よくある質問
糖質インスリン比(ICR)とは? 速効型インスリン1単位でカバーできる糖質のグラム数のことです。比率が1:10であれば、10gにつき1単位を意味します。
ISFとは? インスリン効果値(補正係数)のことで、インスリン1単位で血糖値がどれだけ下がるかを示します。例:1単位あたり50mg/dL。
これを実際の投与量として使ってよいですか? いいえ。本ツールはあくまで教育目的の目安です。体内に残っているインスリン(IOB)、運動、体調不良など、さまざまな要因が影響します。必ず主治医の指導に従ってください。