このツールでできること
このツールは、十進法で表した角度(例:30.52°)を、伝統的な度分秒(DMS)表記、いわゆる六十分法の D° M′ S″ 形式に変換します。度分秒表記は、土地測量や機械加工・NC(数値制御)加工、機械図面の検査、天文学、地図の緯度・経度などで角度を表す標準的な方法です。計算方法は世界共通で、どの国でも同じように使えます。
使い方
入力欄に十進法の角度を入力してください。負の値も小数も入力できます。「計算」を押すと、度分秒をまとめた表記に加えて、度・分・秒の3つの数値が個別に表示されるので、必要な値だけをコピーして使えます。
計算式の解説
1度は60分、1分は60秒です(つまり1度は3600秒)。小数の角度を分解するには、まず角度の絶対値 \(a = |\text{角度}|\) を求めます。整数部分が度になります:\(D = \lfloor a \rfloor\)。残った小数部分に60を掛けると合計の分が得られ、その整数部分が \(M\) です。さらにその分の余りに60を掛けると秒 \(S\) が求まります。負の角度の符号は度の部分に付け、分や秒をマイナスにすることはありません。
$$\begin{gathered} D^{\circ}\,M^{\prime}\,S^{\prime\prime} \\[1.5em] \text{where}\quad \left\{ \begin{aligned} D &= \left\lfloor \left| \text{Decimal Degrees} \right| \right\rfloor \\ M &= \left\lfloor \left( \left| \text{Decimal Degrees} \right| - D \right) \times 60 \right\rfloor \\ S &= \left( \left( \left| \text{Decimal Degrees} \right| - D \right) \times 60 - M \right) \times 60 \end{aligned} \right. \end{gathered}$$
計算例
30.52° を変換してみましょう。\(a = 30.52\) なので、\(D = \lfloor 30.52 \rfloor = 30\)。余りの \(0.52 \times 60 = 31.2\) 分となり、\(M = 31\)。残った \(0.2 \times 60 = 12\) 秒。結果は 30° 31′ 12″ です。検算:\(30 + 31/60 + 12/3600 = 30.52\)。正しく一致します。
よくある質問
負の角度はどう処理されますか? マイナス符号は角度全体に適用され、度の部分に表示されます。例えば -12.34567° は -12° 20′ 44.412″ となります。
秒の小数がたくさん表示されるのはなぜですか? 秒は実数であり、浮動小数点演算によって長い小数部分を含むことがあります。本ツールは精度を落とさずにそのまま表示するので、必要に応じてご自身で丸めてご利用ください。
ちょうど60に丸まる場合はどうなりますか? 丸め処理で秒が60、または分が60になった場合は、繰り上げ処理を行います(60秒=1分、60分=1度)。そのため範囲外の数値が表示されることはありません。