厚生年金保険料とは
対象:日本国内のみ。厚生年金保険は、会社員などが加入する日本の公的年金制度です。本ツールでは、給与(月額報酬)または賞与の支給額をもとに、毎月の厚生年金保険料と従業員が負担する折半額を試算します。日本独自の社会保険制度に基づく計算であり、海外の年金制度には当てはまりません。保険料率や等級表は令和2年(2020年)9月以降の標準的な区分を採用しており、現行の保険料率は18.300%です。
使い方
報酬額には、基本給に加えて扶養手当・地域手当・通勤手当などの諸手当を含めて入力してください(見舞金・祝い金、出張旅費、交際費などは除きます)。続いて「給与」か「賞与」かを選び、保険料率の適用期間と被保険者区分(一般 または 坑内員・船員)を指定します。ツールはまず入力金額を標準報酬月額(給与の場合)または標準賞与額(賞与の場合)に変換し、その金額に保険料率を掛けて計算します。
計算式の解説
給与は全32等級のいずれかに区分され、各等級には88,000円から650,000円までの標準報酬月額が定められています。賞与の場合は1,000円未満を切り捨てた額(1回の支給につき上限1,500,000円)を標準賞与額とします。保険料の総額は「標準報酬額 × 保険料率」で求め、これを事業主と従業員が半分ずつ負担(折半)します。
$$\text{保険料} = \text{標準報酬額} \times r$$ $$\text{where}\quad \left\{ \begin{aligned} \text{標準報酬額} &= \text{報酬(円)の等級} \\ r &= \frac{\text{保険料率}(\%)}{100}\ (\text{被保険者区分}) \\ \text{従業員負担} &= \tfrac{1}{2}\,\text{保険料} \end{aligned} \right.$$
計算例
給与321,800円、一般の被保険者、令和2年9月以降のケースで考えます。この金額は310,000〜330,000円の区分に入るため、標準報酬月額は320,000円となります。保険料 $$= 320{,}000 \times 18.300\% = 58{,}560\ \text{円}$$ 従業員の負担額は $$58{,}560 \div 2 = 29{,}280\ \text{円}$$(従業員側の料率は9.150%)です。
よくある質問
なぜ給与額にそのまま料率を掛けないのですか? 厚生年金保険では等級ごとに区切られた標準報酬月額表を用いるため、実際の給与額をいったん標準報酬月額に当てはめてから保険料率を適用します。
給与がとても低い場合はどうなりますか? 加入後の標準報酬月額の下限は88,000円です。そのため、保険料がこの等級を下回ることはありません。
「一般」と「坑内員・船員」で料率は違いますか? 平成29年(2017年)9月以降はいずれも18.300%で同じです。両者の料率が異なっていたのは、それ以前の過去の期間のみです。