名目金利計算ツールとは?
このツールは、実効年利を、選択した複利計算頻度に応じた名目年利へと換算します。実効金利は複利効果まで含めて1年間に実際に得られる(または支払う)利回りを表すのに対し、名目金利(いわゆる「表面金利」)は複利を考慮する前に提示される見出し上の数字です。複利によって実際の利回りは表面金利よりも高くなるため、実効金利から名目金利へ逆算するには、以下の計算式が必要になります。
使い方
実効年利をパーセントで入力し、1年あたりの複利計算回数を指定します(月複利なら12、四半期なら4、日次なら365、年1回なら1)。すると、名目年利に加えて、各複利計算期間に適用される金利が表示されます。
計算式の解説
名目金利は次の式で求められます。
$$i = m \times \left( (1 + r)^{1/m} - 1 \right)$$
ここで r は実効年利(小数表記)、m は1年あたりの複利計算回数、i は名目年利です。\((1 + r)^{1/m}\) の部分で1期間あたりの成長率を求め、そこから1を引くと1期間あたりの金利が得られます。これに \(m\) を掛けることで、複利を含めずに年率へと換算します。
計算例
実効年利が5%で、利息が月複利で計算される(\(m = 12\))場合を考えてみましょう。このとき \(r = 0.05\) となり、次のように計算します。
$$i = 12 \times \left( (1.05)^{1/12} - 1 \right) = 12 \times (1.0040741 - 1) = 12 \times 0.0040741 \approx 0.048889$$ すなわち約4.8889%です。つまり、実効年利5%は、月複利で計算した場合の名目金利およそ4.89%に相当します。
よくある質問
名目金利は常に実効金利より低いのですか? はい。1年あたりの複利計算回数が2回以上ある場合は必ず低くなります。複利によって名目金利の上にさらなる利回りが上乗せされるためです。
年1回の複利(\(m = 1\))の場合はどうなりますか? その場合、名目金利は実効金利と完全に一致します。
APR/APYとはどう違うのですか? APY(年換算利回り)は実質的に実効金利に相当し、ここでいう名目金利は手数料を含める前のAPR(年率)に近い概念です。このツールは手数料を考慮せず、純粋な複利計算のみを用いています。なお、APR・APYは主に米国などで用いられる表記であり、日本の表示金利の慣行とは異なる場合がある点にご注意ください。