この計算ツールでできること
投資や口座残高、あるいは何らかの数値が一定の割合だけ下落したとき、元の水準まで戻すには、下落した割合よりも大きな上昇率が必要になります。これは、上昇率が小さくなった元手(残った金額)に対して計算されるためです。本ツールは、任意の損失率から完全に回復するために必要な上昇率を正確に算出します。
使い方
下落した割合(たとえば20%下落なら「20」)を入力して計算ボタンを押すだけです。ブレイクイーブン(損益ゼロ)に必要な上昇率に加え、回復倍率(減少後の値を元に戻すために何倍すればよいか)も表示されます。
計算式の解説
必要な上昇率は次の式で求められます。
$$\text{必要上昇率(\%)} = \frac{\text{損失率}}{100 - \text{損失率}} \times 100$$
L パーセント損失すると、元の価値の(100 − L)パーセントが手元に残ります。この小さくなった元手から再び100まで戻すには、(100 − L)に対して L 分だけ上昇させる必要があり、これは常に L そのものより大きくなります。損失が大きいほど、必要な上昇率は加速度的に膨らみます。たとえば50%の損失には100%の上昇、90%の損失には実に900%もの上昇が必要です。
計算例
たとえば、ある株が20%下落したとします。式に当てはめると、$$\text{必要上昇率} = \frac{20}{100 - 20} \times 100 = \frac{20}{80} \times 100 = 25\%$$ となります。つまり20%の損失を被ったら、損益ゼロに戻すだけでも25%の上昇が必要なのです。回復倍率は \(100 \div 80 = 1.25\) 倍 となります。
よくある質問
回復に必要な上昇率が、損失率と同じにならないのはなぜですか? パーセントは常に「その時点の値」に対して計算されるからです。損失後は元手が小さくなっているため、同じ金額を取り戻すにしても、その小さな元手に対する割合は大きくなります。
100%の損失の場合はどうなりますか? 100%の損失は価値がゼロになることを意味するため、どれだけ大きな上昇率でも有限の値では回復できません。本ツールは入力を100%未満に制限しています。
どんな数値にも使えますか? はい。投資や価格はもちろん、重量、人口など、一定の割合だけ減少して元の水準に戻したいあらゆる値に応用できます。