この計算ツールでできること
このツールでは、目的の希釈液を必要な量だけ作るために必要な原液(濃縮液・希釈前の液体)の量と、加える水の量を計算できます。洗剤や消毒液、農薬、液体肥料、実験用試薬の希釈はもちろん、飲み物を薄める場合まで、日常のあらゆる希釈に使えます。特定の国の規則に依存しない、汎用的な算術ツールです。
使い方
まず、作りたい希釈液の総量(mL)を入力します。次に指定方法を選びます。濃度で指定する場合は、原液の濃度と、仕上げたい希釈液の濃度(いずれも%)を入力します。倍率で指定する場合は、希釈倍率を入力するだけです(例:50倍希釈なら「50」)。最後に答えを丸める小数点以下の桁数を選べば、必要な原液量と加える水の量が表示されます。
計算式の解説
濃度から求める場合、必要な原液量は次のようになります。
$$V_{c} = \frac{\text{希釈後の濃度 (\%)}}{\text{原液の濃度 (\%)}} \times \text{希釈液の総量 (mL)}$$分子と分母の両方に%が出てくるため約分でき、結果はそのままmLで求められます。倍率から求める場合は、必要な原液量は単純に次のとおりです。
$$V_{c} = \frac{\text{希釈液の総量 (mL)}}{\text{希釈倍率 (fold)}}$$どちらの場合も、加える水の量は \(\text{希釈液の総量} - \text{原液量}\) です。2つの方法は一致しており、N倍希釈は「原液の濃度 ÷ N」の濃度を目指すことと同じ意味になります。
計算例
5%の原液から0.1%の溶液を3000mL作りたい場合:
$$V_{c} = \frac{0.1}{5} \times 3000 = 0.02 \times 3000 = 60\ \text{mL}$$水=3000 − 60 = 2940mL となります。倍率指定でも同じ答えになり、50倍希釈なら \(3000 \div 50 = 60\ \text{mL}\) です。
よくある質問
なぜどちらの方法でも答えが同じになるのですか? 5%の原液を0.1%まで薄めるのは50倍希釈(\(5 \div 0.1 = 50\))にあたるため、どちらの方法でも60mLという同じ結果になります。
原液より濃い濃度を目標にできますか? いいえ。水を加えて濃度を上げることはできないため、目標濃度は必ず原液の濃度以下にする必要があります。
この計算は正確ですか? これは体積ベース(v/v)の簡易的な近似計算で、混合時の体積収縮・膨張や密度の違いは考慮していません。家庭や園芸での通常の希釈には十分ですが、精密な実験作業ではこれらの影響を考慮してください。計算結果について当方は責任を負いません。