生産高比例法とは?
生産高比例法(生産高比例償却)は、資産の取得原価を「時間」ではなく「生産量・稼働量」に応じて配分する償却方法です。定額法のように毎年同じ金額を計上するのではなく、実際の使用量に合わせて償却費が増減します。そのため、機械設備や車両など、摩耗や価値の低下が使用量に左右される資産に適しています。
この計算ツールの使い方
入力するのは次の4項目です。資産の取得原価、耐用年数到来時に見込まれる残存価額、資産が生涯にわたって生産すると見込まれる総見積生産量、そして当期の生産量です。これらを入力すると、当期の減価償却費・単位あたりの償却率・期末の帳簿価額が自動で表示されます。
計算式の解説
まず、取得原価から残存価額を差し引いて「要償却額(償却基礎額)」を求めます。これを総見積生産量で割ると、単位あたりの償却率が算出されます。あとは、その償却率に当期の生産量を掛けるだけです。
$$\text{減価償却費} = \frac{\text{取得原価} - \text{残存価額}}{\text{総生産量}} \times \text{当期生産量}$$
この方法なら、見積総生産量をすべて生産し終えた時点でも、資産が残存価額を下回って償却されることはありません。
計算例
取得原価50,000ドル、残存価額5,000ドルの機械があり、生涯で100,000個を生産すると見込まれているとします。要償却額は45,000ドルとなり、単位あたりの償却率は0.45ドルです。当期に12,000個を生産した場合、減価償却費は $$0.45 \times 12{,}000 = \textbf{5{,}400ドル}$$ となり、期末の帳簿価額は44,600ドルになります。
よくある質問(FAQ)
どんなときにこの方法を使うべき? 資産の価値減少が、時間の経過よりも使用量に比例する場合に適しています。たとえば、個数・稼働時間・走行距離で測定できる生産設備や営業車両などが代表例です。
総生産量を多く見積もりすぎた場合は? 実際の生産量が見積りを超えても、累計減価償却費が要償却額に達した時点で償却は止まります。残存価額を下回って償却することはできません。
単位あたりの償却率は変わる? 取得原価・残存価額・総生産量の見積りを変更しない限り、償却率は一定です。これらを見直した場合は、その時点以降について再計算します。