DPMOとは?
DPMOとは「100万機会あたりの欠陥数(Defects Per Million Opportunities)」を指し、シックスシグマや品質管理で用いられる代表的な指標です。欠陥率を共通の尺度に標準化することで、規模や複雑さの異なる工程どうしを同じ土俵で比較できます。単に欠陥の数を数えるのではなく、そもそも欠陥が発生し得る「機会」がいくつあったかを織り込んで評価するのがポイントです。
この計算ツールの使い方
入力するのは3つの値です。発見された欠陥の総数、検査したユニット数、そして1ユニットあたりの機会数(各ユニットで欠陥が起こり得る箇所の数)です。これらを入力すると、DPMOに加えて、1機会あたりの欠陥比率(DPO)と工程歩留まりが算出されます。
計算式の解説
$$\text{DPMO} = \frac{\text{欠陥数}}{\text{ユニット数} \times \text{1ユニットあたりの機会数}} \times 1{,}000{,}000$$ ユニット数と機会数を掛け合わせると、欠陥が発生し得る機会の総数が求まります。欠陥数をこの総数で割るとDPO(0〜1の間の値)になります。これに100万を掛けると、おなじみのDPMOの数値に換算されます。工程歩留まりは\((1 - \text{DPO}) \times 100\%\)でシンプルに求められます。
計算例
たとえば1,000ユニットを検査し、各ユニットに欠陥の機会が10カ所あり、欠陥が5件見つかったとします。$$\text{機会の総数} = 1{,}000 \times 10 = 10{,}000$$ $$\text{DPO} = \frac{5}{10{,}000} = 0.0005$$ $$\text{DPMO} = 0.0005 \times 1{,}000{,}000 = \mathbf{500}$$ 歩留まりは\((1 - 0.0005) \times 100\% = 99.95\%\)となります。
よくある質問(FAQ)
「機会」とは何を数えるのですか? 機会とは、1ユニットの中で欠陥が起こり得る個別のポイントを指します。たとえば、基板上のはんだ付け箇所や、申込書の各記入欄などが該当します。
DPMOとシグマレベルの関係は? DPMOが小さいほど品質が高いことを意味します。世界トップクラスとされる「シックスシグマ」水準の工程は、約3.4 DPMOを目標とします。標準的な換算表を使えば、DPMOをシグマレベルに変換できます。
DPMOとPPMの違いは? PPM(百万分率)は100万ユニットあたりの不良ユニット数を数えるのに対し、DPMOは100万機会あたりの欠陥数を数えます。そのため、DPMOはユニットの複雑さを反映できる点が特徴です。